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埼玉県知事選挙、投票してきた

 

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既に開票に入っている時間だが、今日は川歩きもあり、

こんな時間のアップロードになってしまった。

とにかく大変低い投票率に、苦笑いするしかない状態だ。

立候補者は5名のはずだが、投票日当日まで、

とうとうポスターを掲示しない候補者が2名いる。

方針としてそうなのだろうが、果たして本当に勝つ気で臨んでいるのだろうか。

私みたいに偏屈な人間は、すでにこの時点で2名は除く。

いずれにしても、候補者の選択にとても悩む選挙であった。

 

今日は、長崎の被爆メモリアルデー。

9年前の丁度この時期、

私は北九州から長崎、さらには広島を経由して旅をした。

恥ずかしながら、原爆資料館等を巡ったのはこの時が初めてだった。

 

その時の旅で、とても印象に残ったのは被爆樹木に出会ったこと。

特に長崎市山王神社の大クスは、広く内外に知られ、

被爆樹木のシンボルとなっている。

また、広島城址にも複数の被爆樹木が現存する。

 

あるいは、被爆ではないが、東京には関東大震災、大空襲と、

度重なる火災にも耐え、生き延びた巨樹もある。

 

これらの巨樹は、人間の寿命をはるかに超越した時間の中で生きている。

千年を超えて生きる樹木は珍しくない。

人類の歴史を年輪に刻み、未来へ引き継いでくれる「生き字引」と言える。

 

被爆樹木の折れた主幹、焼けた木肌は、

今なお、当時の状況を生々しく物語っている。

 

 

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鶴ヶ島市高倉 飯盛川・せせらぎの水辺へ

f:id:okumusashinet:20150808223159j:plain鶴ヶ島市高倉を流れる飯盛川を訪れた。

この川は、同地区の池尻池(写真)、雷電池に水源を発するとても小さな川だ。

 

真っ先に私の大好きな歌、童謡「春の小川」の詩が浮かんできた。

水草が繁茂し、トンボが飛びかい、水鳥たちが集まり、せせらぎが響き、

心地よい風が頬をかすめ・・・ほんの短いエリアではあったが、

飯盛川は一瞬で私の心を魅了した。

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かつては水田用の水路として貴重な役割を担っていたものの、

土地改良によって、水田が畑に転用、

水路は役割を終え、行き場を失っていたかのように察する。

 

そんな瀕死の川が昨年4月「せせらぎの水辺」として再生された。

それから1年4ヶ月あまり。

ご覧のように夏草の生い茂る見事な小川に変身を遂げてた。

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川の途中には珍しい竹組の橋がかかっていた。

近隣の子どもたちにとってみれば、ちょっとしたスリル感と、

渡る楽しさを感じるであろう、ユニークさと、妙になつかしさを感じる。

 

 

私がこの川を訪れた理由だが、

現在、私の地元、日高市では、高麗川のまるごと再生プロジェクトなるものが進行している。

 

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川沿いの遊歩道造成が主たる内容なのだが、

地域住民置き去りの行政主体の企画に対し、市民の中に不安と憤りが募りつつある。

そこで、先ずは遊歩道予定地の川沿いを明日(8/9)歩いてみようということになった。

ameblo.jp

そんなことから、私は、高麗川を歩く前に、身近な川で再生事業に成功した、

飯盛川を参考としてぜひ見ておきたかったのだ。

 

 

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川岸というか、傍らの原っぱには一頭のヤギが放牧、草をはんでいた。

ヤギによる除草作戦だという。なんと牧歌的な風情であろうか。

人なつこく、愛嬌のあるヤギと、私は実に友好的な時間を共有することができた。

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川沿いの道は、木製チップが敷き詰められていた。

靴裏に柔らかく木の感触が伝わってくる。

もし裸足で歩いたなら、さぞかし気持ちよさそうだ。

(帰宅後、写真を見て初めて気付いても後の祭り)

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飯盛川と、高麗川では工事の内容はもとより、

そのコンセプトに大きな違いがある。

 

飯盛川の場合、機能を失ってしまった川を、地域住民と行政とが一体となって再生、

未来へ引き継ぐべく財産として概ね人々に歓迎されている。

 

一方、高麗川の場合だが、目的は観光客の誘導、行政主体の企画、

コンクリート多用の護岸造成・・・等々、

まるでかつての高度成長期となんら変わらない発想に思える。

何より、高麗川は瀕死の状態でもないし、

行き場を失ってもいないではないか。

 

鶴ヶ島市日高市は地域を隣接、かつて同じ入間郡に所属し、

更には同じ年に市制施行している。

言わば、お隣さん同志の同期生なのだが、

行政力や、市民力は大きな隔たりがあるように思う。

 

今回、飯盛川と高麗川を対比させることにより、

行政の在り方の違いをまざまざと見た気がした。

すなわち、行政がどちらの方角を向いているか。

その方向が、見えたというべきだろうか。

 

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高倉の獅子舞 高倉日枝神社 毎年11月2日3日開催

 

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脚折雨乞 雷電池 4年に一度の祭り 次回は2016年8月

 

鶴ヶ島市高倉】
 Date 2015/8/8
 Dist 21.32km
 Time 1:13.
 Ave 17.5km/h
 Max 45.9km/h

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宿谷から阿寺へ 奥武蔵グリーンライン

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本日は広島被爆70周年のメモリアル。

日本の歴史と未来にとって大切な日だが、

自分は今朝も奥武蔵グリーンラインを走ってきた。

まずは林道宿谷権現堂線から権現導線へ。

急坂を登り切ると、ほどなく、「北向地蔵尊」に差し掛かる。

 

ここ数年、仕事で「思い出のサダコ」の朗読劇に立ち会う機会がある。

広島の平和記念公園折り鶴のシンボルとなっている、あの、少女だ。

佐々木禎子さんは終戦後10年経って白血病を発病。12歳で亡くなっている。

丁度思春期を迎えたばかりの少女は、最期まで周囲を明るく元気にさせるような、

とても活発な子だったいう。存命していれば今年72歳になっている訳だ。

 

私の周囲を見回しても、佐々木禎子さんと同世代で、元気な方々はたくさんいる。

それを思うと、広島は、けして遠い歴史上の出来事では済まされない、

リアリティを感じる。

 

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朝の光はとても神々しい。 

平日早朝のワインディングロードは、すれ違う人やバイクも無く、

私はこの素晴らしい世界をしばし独り占めだ。

 

世界は自分の思い描く通りに存在するのだという。

ならば、原爆に限らず、非情な戦争をこの世界から一掃することもできるのだろうか。

誰とも闘わずして「勝つ」こと。「勝負」しないで得る「和」の世界がきっとある。

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林道権現堂線を更に進むと天文岩に。

個人的には奥武蔵屈指の聖地だと思っている。

それ故、林道が岩のすぐ脇を通っているのが、とても残念だ。

ここは緩やかな谷になっていて、里から道が延びている(た)はず。

林道はその道と天文岩を分断してしまった。

 

以前は蔓など絡まり、鬱蒼としていたが、今は整備され、クラックも埋められている。

ボルトも綺麗に抜かれ、さすがに、この状態でクライミングしようと思う人はいないだろう。

余談だが、最近クライマーと地主の協力のもと、

阿寺に新しくクライミングのための岩場が開拓されたとのこと。

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岩場といえば、天文岩から程なく、林道に面して西向きに岩場がある。

長い間、クライミングから離れているので、詳細は分からないが、

こちらは現在クライミング解禁されているのだろうか。

林道から5m程の高さに露出した岩場のピークがある。

 

そのピークから今朝の奥武蔵を眺望。

天覚山から子の権現へ続く尾根は、通称飯能アルプスと呼ばれている。

遥に大岳山、御前山など、お馴染み奥多摩の山々を望むものの、

残念ながら富士山は確認できなかった。

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広島に原爆が投下された日は、日差しの強い、とても暑い日だったという。

ちょうど、今朝のように晴れ渡った空から、ピカドンはやってきた。

広島の方角は、この写真の中央あたりだろうか。

メモリアルタイムにはまだ時間が早かったが、私は静かに黙祷した。

 

 

阿寺(長沢)の宗林禅寺は改築中だった。

以前、道路脇でヤギが飼われていた。

奥に見える山中に阿寺の獅子舞で知られる諏訪神社がある。

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阿寺で道を左に折れ、ここから林道阿寺線経由で国道299号線までダウンヒルだ。

奥武蔵はどこの峠道沿いにも、穏やかな里の暮らしが広がる。

虎秀川に寄り添った道沿いに朝の光がようやく届き始めた。

ルドベキアか、黄色い花はやはり夏にお似合いだ。

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武蔵野三十三観音霊場 三十番 福徳寺。 国重文の阿弥陀堂があるという。

ちなみに二十六番は我が家の菩提寺高麗山聖天院だ。

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虎秀川は、一級河川荒川水系(当然か)

すなわち、荒川の支流の入間川の支流の越辺川の支流の高麗川の支流だ。

川沿いには趣のある民家が点在する。

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林道阿寺線を虎秀経由で下山、やがて国道299号線に出た。

国道に出たとたん、眼前に広がるキョウチクトウ。我が家のものは赤が強いが、この花は上品な色合いをしている。

他にこれといった色彩の無いこの時期、青空に良く映える。いかにも夏の花だ。

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普段、自動車で走っていては、見かけてもなかなか停車できる場もなく、

ついやり過ごしてしまう、日常の光景。

もちろん、徒歩でも可能だが、自転車と徒歩では行動守備範囲を使い分けたい。

 

里や、路地を1人でウロウロしていると、場合によっては怪訝そうに見られることもある。

その点、自転車を転がしていると、何となく土地の警戒心も薄れるような気がする。

こちらも、1人じゃない、という安心感と心強さを自転車に抱く。

 

自転車は、すでに私の大切な相棒、同志なのだ。

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 日高市と隣り合わせの飯能市白子。

私の知るところでは、本来の文字は白虎だろう。

日高市清流(青龍)と対になる位置関係だ。

残る玄武、朱雀にちなむ地名が高麗周辺に残っているのかどうなのか、

おいおいと調べてみたい。

(どなたか、ご存じの方はいらっしゃいませんか?)

 

それにしても何と賑やかな踏切だろう。

西武池袋線

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 今朝は少し走っては写真を撮りの、ストップ&ゴーの繰り返しのため、

余計に走行時間がかかってしまった。

 

【宿谷から阿寺へ】
 自宅〜宿谷〜北向き地蔵〜天文岩〜阿寺〜虎秀〜東吾野〜白子〜横手〜清流〜自宅
 Date 2015/8/6
 Dist 28.3km
 Time 1:40.00
 Ave 16.9km/h
 Max 45.1km/h

 

 

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横手渓谷へ 消滅した渓谷美

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日没近くになって、夕涼みのポタリング

横手渓谷の日差しはとうになく、

はるか積乱雲だけが、残照に輝いていた。

 

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ここに遊歩道が完成したのは、2012年2月のこと。

blogs.yahoo.co.jp

 

それまで樹木(もしくは草原)で覆われていた地形を整え、
「埼玉県の水辺再生100プラン推進事業」

として、造ったものだ。残念ながら鋭角に折れ曲がった路面には美しさが感じらず、路肩にあえて山の採石を敷くあたり、そのセンスの程がうかがえる。

(この場合のセンスとはこういうことではないだろうか

www.amazon.co.jp

 

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遊歩道のできる前、上流側から見た写真。2002年の撮影。

川と、人の生活が一体化した山あいならではの風景が点在していた。

武幡横手神社と川は1本に繋がっていた。

 

遊歩道はそんな場所にこつ然と現れ、人々の生活や、神社(信仰)と川を遮断した。

 

その後、遊歩道は巾着田周辺に飛び火した。

そして、今秋、更に下流へと増殖を続けようとしている。

 

「埼玉県・川のまるごと再生プロジェクト」

 

という企画が進行中だ。

 

皆さんは、

「川のまるごと再生」

の文面を素直に読んで、どのようなイメージを想像するだろうか。

 

もし、その川が、渓流、渓谷だとしたら・・・

 

私のイメージでは、山林の保水力アップ、古い護岸を取り除き、自然環境の復元と信仰の復活、クルミやカツラ、ヤナギなど広葉樹、またはタブ、カシ、シイなど照葉樹の植林、水質の向上、生活排水の徹底除去、ホタルや、カジカガエルなど水棲動物の活性化、天然アユの遡上、ヤマセミの復活、モモンガ、ムササビ、ホンドリスなどの樹上性ほ乳類の呼び込み、河原への車乗り入れ禁止と人と河原を結ぶ細い道・・・そんなイメージを思い描く。

 

では、コンクリートで固めた遊歩道が、どのように「再生」につながるのだろうか?

私には、どう思考を巡らせても理解できない。

 

日高市は、横手地区から北平沢地区まで、高麗川を断続的に遊歩道で結ぶ計画だ。

 

いったい、何のために?

そしてまた、誰のために?

 

【 横手渓谷】
 Date 2015/8/5
 Dist 10.97km
 Time 38.25
 Ave 17.1km/h
 Max 45.6km/h

 

 

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高麗川を歩いた 子どもたちの適応力に目をみはる! 巾着田〜摩利支天

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何年ぶりかの「高麗川を歩く」プロジェクト。

今回は清流青空保育の会 ぽのぽのさんの主催で、

小中学生中心に、保育児の兄姉、保護者の方々総勢23名で歩いた。

 

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行動時間は昼食を含め、およそ5時間。

スタート地点は、巾着田管理事務所前(トイレあり)とし、

9時半に歩き始めた。

ここから、12時を到達点のめやすに上流へ進む。

 

当初のもくろみでは、高麗橋を越え、横手渓谷付近までたどり着けるものと踏んでいたが、いざ歩き始めてみると、こどもたちは各々水遊びに熱中し、なかなか前に進まない。

 

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結局、摩利支天淵までたどり着くのがやっとだった。

ここまでスタート地点からおよそ900メートル。

 

しかし、この摩利支天淵はS字に蛇行した高麗川の中でもとても美しい地点。

淵は深く、飛び込みに適した岩場があり、恰好のジャンプスポットとなっている。

 

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初めは恐る恐る飛び込んでいた子どもたちだが、次第に慣れ、より高い位置から、あるいは、頭から飛び込む子もいたりと、その適応力の高さは目をみはるものがある。

 

摩利支天淵でたっぷり時間を取り、昼食。

食事もそこそこに、直ぐに遊び始める子どもたち。

名残惜しみながらも、13時出発。

帰路は元来た川筋を下って行き、巾着田管理事務所14時半帰着した。

 

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往復とも川を辿った訳だが、上流へ向かうのと、下るのとでは、まったく水の感触も違い、子どもたちも朝の手探り状態から、すっかり川に慣れ、帰路は歩くと言うよりも、泳ぎ下るという様子。少しでも長く水に浸っていたい。そんな子どもたちの思いがひしひしと伝わってくる。

 

 今回の経路 往復1,800m 標高差およそ2m

 

 たった半日の川歩きだったが、様々な変化に富んだ川の様相にも順応。泳げなかった子、潜れなかった子、顔をつけられなかった子など、色々だったが、短い体験を通し、遊びながらそれらを自然に克服、見違えるような成長ぶりだった。

 

今日の体験は子どもたちにとって大きな自信となったことだろう。

それは各々の表情に表れている。

 

今回の参加者は、地元・市内の子は数名で、大半が市外から参加した子どもたち。

普段川遊び等には馴染みの少ない子も多かった。にも関わらず、皆の川への適応力・順応性そのものには顕著な差は感じられない。

(スタートラインがそれぞれ違うため、できることはそれぞれ違いはある)

 

子どもたちは、遊びの機会と場さえあれば、その場に俊次に適応、全てを遊びの対象として、次々と新しい遊びを見つけ出し、飽きることなく全力で没頭する素晴らしい力を持っている。無限の可能性とはそういうものだろう。

それは、都市部の子どもたちとて同じなのだ。けしてゲームばかりが遊びではないことは、子どもたちが一番良く知っているのではないだろうか。

 

必要なのは、機会と場。

 

地元の子でさえ、積極的に川遊びする子は減っている。

その原因は様々あるだろうが、子どもたちのポテンシャルは本来、計り知れないものがあるということを、おとなたちは忘れてはいけないだろう。

 

体験として学んだことが、何れ経験として生かされる。

人は体験するためにこの世界に生まれてきたという。

川は、体験と学びの場として、大きな可能性を持っている。

 

今回の川歩きを通して、私自身、改めて水(淡水)の素晴らしさ、

子どもたちの成長と可能性を思い知ることとなった。

これからも機会をみては、積極的に子どもたちを川や山へ誘って行きたいと思う。

 

■川歩きの基本スタンス

  1. 普段着で川へ入る(長ズボン)

  2. 靴はスニーカーのような活動しやすいもの(サンダルは×)

  3. ザックの中の着替え、弁当等は濡れても良いようにしっかり防水

  4. 歩行は自分の技量と感覚で、川幅いっぱいの中から自己選択

  5. 年少者には積極的に力を貸し、皆で切り抜ける

  6. トップを決め、その者より前には出ない

  7. 歩け歩けの行軍では無く、水と戯れながらのスローな関係

  8. 自然をむやみに荒らさない

 

■川歩きのコンセプ

  1. 水に慣れ親しみ、水の素晴らしさ、心地よさを知る

  1. 水流を体感することで、川の「流れ」、水の「怖さ」というものを知る

  2. 泳ぎの体験。着衣のままで泳ぐことを経験する

  3. 有事の際に着の身着のまま、躊躇無く水に飛び込めるような体験の場

  4. いざというときは、水の中でも走って逃げる俊敏さの体験

  5. 川幅いっぱいの選択肢から、自己で道を決める・・・すなわち選択・決断意識の養成

  6. 歩き通した達成感を味わい、生きる力と養う

  7. 人間力、自然対応力の向上を狙う

 

■今回実行できたプログラム

  1. 浅瀬を使い、1人づつ水面を走る

  2. 着衣のままで水面に飛び込む

  3. 着衣のまま泳ぐ

  4. ザックを浮き輪代わりに水面に浮かぶ

  5. 水流に逆らい上流へ向かって泳ぐことで流れを体感

  6. 川釣り(あんま釣り)のレクチャー

  7. 水切り遊び

 

 

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高麗川 川のまるごと再生プロジェクト 日高市の場合

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埼玉県西部を流れる高麗川・高岡橋上流。この写真画面向かって左側の林沿いに、大規模な遊歩道が造られようとしている。高麗川は流れの緩やかな場所が多く、その気にさえなれば、遊歩道など無くとも、いくらでも歩けるのだ。(2007年撮影)

 

このプロジェクトは埼玉県の事業として、平成24年より県内各地で着手。

「川のまるごと再生プロジェクト」が始動 - 埼玉県

 

私の暮らす日高市はそのプロジェクトの呼びかけに対し、エントリー、

プレゼンテーションが通り、既にヒガンバナで有名な巾着田周辺は事業が進んでいる。

そしてこの秋から、巾着田下流域、

天神橋から清流橋、高岡橋を結ぶ遊歩道を川沿いに造るという。

同時にさらに下流への計画も進められている。

 

しかし、それらの計画は一部の人を除き、多くの市民にとっては寝耳に水だ。

県の情報公開を見ても、その詳細はまったく分からない。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/kawanosaisei/documents/554033_1.pdf

特に、清流橋から高岡橋にかけては、お藏淵をはさみ、両岸が懸崖もしくは竹林・樹林混交帯となっており、歩道を造るにはそれら樹林や岸壁、露出した岩等を切り崩し、あるいは平し、埋め立て、護岸することが必要だろう。

 

そんな大規模な工事にも関わらず、

市民の多くは着工目前に迫るまで何も知らされていないという事実。

一市民として、プロジェクトの進め方にみられる不透明さに対し、

どうにも納得行かないでいる。

 

blogs.yahoo.co.jp

 

ameblo.jp

 

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なお、2015年8月3日現在、日高市webサイトから今回の遊歩道に関する情報ページを見つけることはできなかった。

www.city.hidaka.lg.jp

 

 

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写真に向かって左(右岸)の林は既に無く、住宅地となっている。

今回は右岸の河原と住宅地の間に遊歩道が計画されている。(2002年撮影)

 

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 川沿いのこのような立派なケヤキの主幹も既に切られ・・・(2009年撮影)

その伐採された巨樹の根元を遊歩道は通るらしい。

いったい、何のための遊歩道なのか?

はなはだ疑問が残るばかりだ。

 

周辺は二次林、屋敷林で覆われている。

その樹木に覆われた美しき光景を、

あえて伐採し、コンクリートむき出しの護岸を露わにしようとしているらしい。

その結果、景観が良くなったと感じる人は少ないのではないだろうか。

大半の近隣住民は、その姿に力を落とすに違いない。

 

 

奥武蔵・高麗郷を流れる高麗川は、写真家・嶋田忠さん渾身の名作、

写真集「カワセミー清流に翔ぶ」撮影地として知られる。

中でも高岡橋から清流橋にかけての一区間での撮影が内容の多くを占めている。

 

写真集の扉を開くと飛び込んでくる初めの一行

 

高麗川に初雪が舞った」

 

その土地に生まれ育った者として、

これほど心揺さぶられる文字に出会ったことはそれまで無かった。

カワセミ―清流に翔ぶ

カワセミ―清流に翔ぶ

 

 

 この写真集がきっかけとなり、

日高市(当時は日高町)では嶋田さんの講演会や写真展が開催され、

後に写真集に収録されたオリジナルプリントの寄贈までされている。

さらに、日高市ではこれをきっかけに、清流とカワセミを積極的にアピール。

日高市の鳥としてシンボル化されている。

 

今回、計画されている遊歩道には、この写真集に掲載されている撮影の多くのシーン、飛翔、ダイビング、ホバリング等の撮影ポイントとなった場所が含まれている。

果たして日高市はそのことをご理解しているのだろうか。

 

今、日高市は市のシンボルとなっているカワセミの象徴的な場所を、

清流復活の名の下に、自らの手で消滅させようとしている。

 

※参考として、以下にも関連と思われるページをリンクします。

 

www.city.sakado.lg.jp

 

高麗川ふるさとの会 こまがわニュース

 

www.njss.info

 

kcv-net.easymyweb.jp

 

 

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コーダー・ブルームーン

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今宵は満月。7月二度目の満月ということで、

世間ではブルームーンというそうな。

名にたがわず、美しい月夜です。

コーダーブルームーン

My favorite bike.

KhodaaBioom webサイト

 

*今朝のバイクと、今夜の満月でコラージュ遊び。

失礼しました。

 

撮影場所 バイク・鎌北湖、満月・自宅庭

 

鎌北湖から峠越え 初めて距離20Kmを1時間で走行できた!

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7月も今日を残すのみとなった。

そして、今夜は満月、ブルームーン

 

今月14日に納車された、KhodaaBioomRail700

乗り始めて半月が経った。

同時にこのブログも開始、

奥武蔵の峠を中心とした自転車乗りの日録として、

自分の足跡を残したいと思った。

 

と同時に、峠を登るというきつい作業を継続するための励みと、刺激、

モチベーションを高める役割として、ブログは効果的だと思った。

 

さて、今朝は自宅を5時半に出発。

既に県道は交通量が多い。

少しばかり、出遅れたか。

 

鎌北湖までは緩やかな登りが続く。

水田が広がる心地よい道路。

 

今朝の鎌北湖は平日とあって釣り人も少なく、靜かな山の湖という佇まい。

写真を撮りながら休憩していると、

精悍なクロスバイカーが登ってきた。

その洗練されたバイクから放たれるオーラに軽く打ちのめされた。

自分のバイクも、いつかあんなふうにオーラを発することができるのだろうか。

結局、それはバイクというより、乗り手の在り方なのだろう。

工業製品である以上、バイクもカメラも、使い手次第ということか。

 

今朝は、このコース、初めて1時間をかろうじて切ることができた。

ヒルクライムを得意とする人たちからみたら、ささやかで、

笑ってしまうようなタイムだと思うけれど、

私としては、精一杯の記録なので、素直に嬉しい。

 

こうやって少しずつ達成感を得ていくことで、

更年期特有の脱力感、無気力感なども改善されて行き、

少しでも元気さを取り戻せればと思っている。

 

 

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さぁ、これでこのコースでの目標は達成できたので、次は、少し距離を延ばそうと思う。

 

10Km、20Km、25Km、30Km、40Km、50Km・・・

無数に広がるコースを選択できるのが、奥武蔵最大の特徴といえる。


 

【鎌北湖五常滝左回り】
 カワセミ街道、県道飯能寄居線・毛呂山停車場鎌北湖線、林道権現堂線・中野線・関ノ入線、国道299号線ほか

 Date 2015/7/31
 Dist 20.4km
 Time 59.55
 Ave 20.2km/h
 Max 45.1km/h

高麗川を歩こう 水辺からの目線が人間力を養う!

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出典:奥武蔵ネット

 

10年以上前の企画だが、地元小学校の子どもたちとともに、高麗川の源流を目指して歩いたことがある。数年間に渡った企画だった。

その後、忘れた頃になると、人づてに川歩きや、川の話をする機会があり、

来週、久しぶりに小学生中心に十数人で高麗川を歩くことになった。

今日は、その下見に。

 

ちなみに、高麗川の源流点はどこにあるかというと、

刈場坂峠の西側にある。

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高麗川荒川水系一級河川で総延長41.4Km。

下流で越辺川、入間川、荒川と合流、最下流は都心を流れる隅田川となり、東京湾へと流れ出す。

高麗川 - Wikipedia

 

自宅から、高麗川のほとりまで、徒歩約3分。

高麗川は少年時代から慣れ親しんだ川だ。

 

近年、その川を取り巻く様相も大きく変わり、

私たちも考え方を修正しなければならない時期に来ているようだ。

 

9月からは、天神橋、清流橋、高岡橋を結ぶ、遊歩道を造る工事が始まる。

川の両端は崖になっている。

したがって、遊歩道は河川の中を走ることになる。

大雨では冠水することが前提の遊歩道。

いったい、どれだけの人が利用するのだろうか。

 

今日の下見で改めてそんなことを考えてしまった。

 

さて、今回の川歩きは、行動時間5~6時間程度の単発ものだから、

源流を目指すなどといったものではなく、いわゆる川遊びの延長として考えている。

では、川の中を歩くとは、どのような企画なのか。

かいつまんで記してみる。

 

  1. 普段着で川へ入る(長ズボン)

  2. 靴はスニーカーのような活動しやすいもの(サンダルは×)

  3. ザックの中の着替え、弁当等は濡れても良いようにしっかり防水

  4. 歩行は自分の技量と感覚で、川幅いっぱいの中から自己選択

  5. 年少者には積極的に力を貸し、皆で切り抜ける

  6. トップを決め、その者より前には出ない

  7. 歩け歩けの行軍では無く、水と戯れながらのスローな関係

 

ざっと、こんなところか。

して、その狙いとは?

 

  1. 水に慣れ親しみ、水の素晴らしさ、心地よさを知る

  1. 水流を体感することで、川の「流れ」、水の「怖さ」というものを知る

  2. 泳ぎの体験。着衣のままで泳ぐことを経験する

  3. 経験が潜在意識に記憶され、有事の際に着の身着のまま、躊躇無く水に飛び込めるような体験の場

  4. いざというときは、水の中でも走って逃げる俊敏さの体験

  5. 川幅いっぱいの選択肢から、自己で道を決める・・・すなわち選択・決断意識の養成

  6. 歩き通した達成感を味わい、生きる力と養う

  7. 人間力、自然対応力の向上を狙う

 

とまぁ、こんな感じでコンセプトらしいものをイメージしている。

まぁ、一度や二度の経験がどれほどのものかは知れないが、

人は体験するために現世に生まれて来たのだから、

体験の場は様々あったほうが良いと思っている。

 

 

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林道清流線の解放を 奥武蔵グリーンライン、近郊からのアクセス利便性を高める

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夕暮れのショートヒルクライム

駒高左回り10Kmコース。

タイム的には、初めて登った時と比べると約16分短縮できた。

 

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疲労度も、かなり緩和。

脚力、筋力が付いてきたということだろうか。

たかだか10Kmで何が解るものか!

と思われるかも知れないが、

この10Kmヒルクライムコースは手軽に走れることもあり、

今後も自分の調子を計るバロメーターとして、大切なコースになると思う。

 

登坂が楽になった要因の一つは、やはりバーエンドバーの効果が大きい。

 

 

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自然に前傾姿勢が取れ、肘を楽に曲げた状態で走行できる。

何よりもダンシングがとてもやりやすくなったのが嬉しい。

買ったばかりの頃は、腕と足と腰の位置がちぐはぐで、ぜんぜん上手く漕げなくて、

オレッて、こんなに立ち漕ぎヘタだったっけか?

なんて、ちょっとガッカリもしていたので。

 

今日はダウンヒル時以外の大半はバーエンドをグリップしていた。

今のところ、効果絶大という印象かな。

 

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清流地区を抜けて、駒高方面へ登るのだが、

途中の分岐で林道清流線は二輪進入禁止のゲートがある。

ウオーキングやランではスルーして入ってしまうことも正直あるのだが、

自転車では、どうなのだろう。

 

この林道清流線が完成したときは、とても嬉しかった。

今から何年前だったろうか・・・

15年???20年??

残念ながら忘れてしまったが、

とにかく、これで、

奥武蔵グリーンライン全線開通だ!

という喜びが強く、少なからず興奮したことを覚えている。

 

ところが、10年位前からだろうか。

ゲートができて、一般通行止めになってしまったのは。

名目は不法投棄防止ということだ。

 

確かに、清流線に限らず、グリーンラインは全体的に不法投棄がひどかった。

個人の廃棄もさることながら、

業者がまとめて捨てていくケースが後を断たなかった。

大型家電や、家具、瓦礫など、何でも捨ててあった。

 

それとは別に、所謂、走り屋がブームになった時代、

AE86の人気やアニメの影響も大きいだろうが、

平日でも、週末でも、夜な夜な走り屋が出没した時代があった。

自宅にいても、コーナーを抜ける時のスキル音や、立ち上がりのエキゾースト音が、

響き渡ってくる。

 

その結果、事故も多かった。

ガードレールの無い場所が多く、

事故即ち転落というむごい結果に繋がる。

 

仕方なく道路にスピード緩和のハンプを設け、対策が講じられた。

それで、確かに四輪は減った。

だが、今度は二輪がやってきた。

ハンプの端を抜け、何往復もしながら楽しむ若者たちと度々遭遇。

道幅が狭く、車で走っていて、二輪車とのすれ違いはヒヤッとさせられることも多かった。

 

そんなもろもろの事情から、林道清流線は一般車通行止めに。

 

奥武蔵林道(通称グリーンライン)は観光目的の側面があった。

かつては、林道沿いにいくつものドライブインや茶店などがあって、

それなりに賑わっていた。

 

今は広々としている刈場坂峠の駐車場だが、

あそこにも茶店があった。

(もっと昔はスキー場があったらしい)

 

開通当時のグリーンラインは、眺望の利く場所も多かったため、

観光に訪れる一般車もたくさんあった。

だが、道は次第に荒れ、

眺望の利いた場所もやがて植林が成長するとともに、暗くなって行った。

 

ところが最近はロードバイクやトレイルランの人気と共に、

自転車や人が走る姿を目にすることが多くなった。

ハイキングも空前のブームだという。

 

幅員狭く、タイトなコーナーの続くグリーンラインは、

むしろ自転車やランナー向きと言える。

都心からも比較的近く、鉄道や高速道路からもアクセスし易い奥武蔵は、

今後もサイクリスト(古い呼び方か?)やランナーたちを益々引き寄せることだろう。

手軽にヒルクライムダウンヒルを楽しめる場所として。

 

そうであればこそ、尚更、林道清流線(清流林道)の一般開放を強く望むのだ。

奥武蔵グリーンラインは林道清流線を加えて、全線開通だと、私は思っている。

 

 【駒高左回り】
 Date 2015/7/29
 Dist10,2km
 Time 32.53
 Ave 18.8km/h
 Max 44km/h

 

 

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