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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

夜明け・燧ヶ岳(福島県檜枝岐村)

尾瀬・燧ヶ岳中腹。標高2100m地点で迎える夜明け。 山の端から太陽が顔を覗かせた瞬間、 燃えるような紅が木々を染める。 と同時に、私の体を鋭気が突き抜ける。 ほんのわずか5分ほどの出来事だった。 このあと空はにわかに雲で覆われていった。 折しも台風2…

神代杉(奈良県十津川村・玉置山)

杉の巨木というと屋久島を思い浮かべるが、かつて私にとってこれほど強烈に心を揺さぶられた木は他にはない。縄文杉以上の衝撃をこの木から得た。 何の予備知識もなく、気まぐれで訪れた玉置神社の奥にこの木はあった。推定樹齢3000有余年。幹周り11m、樹高3…

光る池(長野県八千穂高原・白駒池)

朝の光が池に差し込んだ瞬間、 水面から立ち上るモヤが白銀の輝きを見せる。 次々と天を目指しては、湧き上がる水。 液体から解き放たれた水の歓喜が聞こえる。 変幻自在に姿かたちを変え、天と地を往来する水。 やがて夜明けの儀式が終幕を迎える頃、 目の…

尾瀬・小渕沢田代付近にて(群馬県片品村)

今や団体ツアーによるハイキングコースとして賑わう尾瀬ヶ原・尾瀬沼周辺だが、 少しメインルートから外れただけで、本来の静かな雰囲気を味わうことができる。 大清水から小渕沢田代(湿原のことを田代という)へ向かうルートもそのひとつだ。 若いヒョロヒ…

雲ノ平の夜明け(富山県)

雲上の楽園とはこのような場所と瞬間を指すのだろうか。 普く照らす光はまさに大日如来を感じさせる。 極楽浄土への道はけして平坦ではないが、 一歩一歩歩き続けることで、皆平等に訪れる世界だと信じる。 そうでなければ、この世を生き抜くには辛いこと、…

うごめく水・ 荒川源流(埼玉県)

川面と水平になり波を見つめる。 絶えず襲いかかる水飛沫は二つと同じ形には見えない。 視界いっぱいに波を捉えると、 そこには巨大な生き物がうごめいていた。 かくも清らかに美しくも見える水。 しかし、秘められた底知れない怖ろしさはいったい何ぞや。 …

黒部源流・鷲羽岳稜線より(富山県)

メルボルン便りにトラックバック 水の源流を求めて黒部へ行った。 百聞は一見に如かず。 黒部のスケールはまさに大自然と呼ぶにふさわしい。 仮にだが、黒四ダムが無かったなら、 世界遺産に指定されてもおかしくないのではないか。 急峻な山々に囲まれた川…