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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

2004-01-01から1年間の記事一覧

落日・九十九里・千葉

今日の日にさようなら。 そして明日も元気におはようさん。 ひとつひとつの命は小さいけれど、 それぞれが力を出し合うことで、 大きな力・うねりとなって、 迎えるべき新年の荒海にこぎ出しましょう。 そして一年間、踏ん張りきって、 共にがっちり生き抜き…

暮色・大菩薩峠より・山梨

柳沢峠から稜線沿いに大菩薩峠へ向かった。 20〜30cmほどの積雪だ。トレースをたどって行くだけではあったが、 峠にたどり着いた頃には既に日没近かった。 眼下の富士川は竜のようにうねりながら黄金の輝きをみせている。 やがて対岸の南アルプスが鮮やかな…

午後の光・奥多摩湖・東京

東京都の水源・奥多摩湖。 森で生まれた一滴の水が集まるところ。 僕たちは水がなければ生きることなどできない。 水こそ全てを司る大いなる根源なのかも知れない。 ただただ、ありがたく感謝するのみだ。 1995.12 Canon NF1 20-35mm F3.5 RVP

シラカバ・増富・山梨

下記の続き。 一行と別れ、下山途中にて。 朝はまだ明けたばかりだ。 典型的な冬型気候が拡がり、快晴の空に、 やけにシラカバの木肌が眩しかった。 なぜか私は樹木に対してエロスを感じてしまう。 木肌と光の調和にも。 1995.12 Canon NF1 20-35mm F3.5 RVP

斜光線・増富・山梨

1995.12 Canon NF1 80-200mm F4L RVP 夜明け前、奥秩父・ミズガキ山へ登って行った。 山頂で舞いを捧げる一行に同行してのこと。 エールを送るつもりで一緒に登ったのだった。 しかし、当日は午前中、都内で仕事があった。 時間ぎりぎりまで登って行き、山の…

やまむすべ

撮影からリーフレットの作成まで手がけました。その上、写真には登場していませんが、出演までしてしまうという、まさに、マルチパフォーマンスです。 この暮れ、私も獅子となり共に野神楽を舞う。 やまむすべ デザイン tatsuya atarashi 保存

陽光を浴びて・気高・鳥取

黄金の光が降り注ぐ。 光の粒子が体内を貫き、 私の体は波に溶けて行くかのよう。 日本海に面して朝日を仰いだのはこの時が初めて。 前日は大山沖に沈む夕日も拝むことができ、 とても得した気分になる。 大いなる太陽に、そして私たちの暮らす地球に、感謝…

ブナ林・藤原郷・群馬

藤原の里へ向かう途中、ブナの林を見かけた。 道路脇で、手前は間伐されていた。 里の自然は危うい。 だが、その危うさは私たち人間そのもの。 必ず廻り廻って還ってくる。 心して。そう、心して。 1995.11.2 Canon NF1 FD80-200mm F4L RVP

岩峰・木曽駒ヶ岳・長野

巨大な岩石の塊。 それは天を揺るがすGODZILLA。 咆哮は風となり嵐を呼び寄せ、 永遠の力として人間を威嚇する。 ゴジラに捧ぐ・・・ 1999.10.23 Canon NF1 FD20-35mm F3.5L RDP

樹海・富士山・山梨

青木ヶ原から、スバルライン4合目を越えたあたりまで、 富士の北西面には素晴らしい樹海が広がっている。 荒涼とした溶岩塊の上に長い年月を掛け、ようやく成長した森だ。 アカマツ、ツガを主体とするこの森は、著しく途上の過程にある。 森としての密度が高…

西日・荒川源流・埼玉

ブナの森 ダケカンバ・消えゆく光 2mを超える笹藪をかき分けながら、延々歩くこと2時間あまり。 頼りになるのは、足下に低く続いているけもの道だけ。 キツネかクマにでもなった気分で、半ば這うようにしてくぐって行く。 いやが上にも野性的気分が盛り上が…

けもの道・荒川源流・埼玉

けもの道を辿って行くと、やがて大きなカツラに出合った。 どれくらいの時代を生きて来たのだろう。 伐採を免れ、今この時代に森の賢者として多くのことを語りかけている。 けもの道はそのすぐ真下を横切っている。 カツラが結界となり、森の生き物たちは守…

夜明け・燧ヶ岳(福島県檜枝岐村)

尾瀬・燧ヶ岳中腹。標高2100m地点で迎える夜明け。 山の端から太陽が顔を覗かせた瞬間、 燃えるような紅が木々を染める。 と同時に、私の体を鋭気が突き抜ける。 ほんのわずか5分ほどの出来事だった。 このあと空はにわかに雲で覆われていった。 折しも台風2…

神代杉(奈良県十津川村・玉置山)

杉の巨木というと屋久島を思い浮かべるが、かつて私にとってこれほど強烈に心を揺さぶられた木は他にはない。縄文杉以上の衝撃をこの木から得た。 何の予備知識もなく、気まぐれで訪れた玉置神社の奥にこの木はあった。推定樹齢3000有余年。幹周り11m、樹高3…

光る池(長野県八千穂高原・白駒池)

朝の光が池に差し込んだ瞬間、 水面から立ち上るモヤが白銀の輝きを見せる。 次々と天を目指しては、湧き上がる水。 液体から解き放たれた水の歓喜が聞こえる。 変幻自在に姿かたちを変え、天と地を往来する水。 やがて夜明けの儀式が終幕を迎える頃、 目の…

尾瀬・小渕沢田代付近にて(群馬県片品村)

今や団体ツアーによるハイキングコースとして賑わう尾瀬ヶ原・尾瀬沼周辺だが、 少しメインルートから外れただけで、本来の静かな雰囲気を味わうことができる。 大清水から小渕沢田代(湿原のことを田代という)へ向かうルートもそのひとつだ。 若いヒョロヒ…

雲ノ平の夜明け(富山県)

雲上の楽園とはこのような場所と瞬間を指すのだろうか。 普く照らす光はまさに大日如来を感じさせる。 極楽浄土への道はけして平坦ではないが、 一歩一歩歩き続けることで、皆平等に訪れる世界だと信じる。 そうでなければ、この世を生き抜くには辛いこと、…

うごめく水・ 荒川源流(埼玉県)

川面と水平になり波を見つめる。 絶えず襲いかかる水飛沫は二つと同じ形には見えない。 視界いっぱいに波を捉えると、 そこには巨大な生き物がうごめいていた。 かくも清らかに美しくも見える水。 しかし、秘められた底知れない怖ろしさはいったい何ぞや。 …

黒部源流・鷲羽岳稜線より(富山県)

メルボルン便りにトラックバック 水の源流を求めて黒部へ行った。 百聞は一見に如かず。 黒部のスケールはまさに大自然と呼ぶにふさわしい。 仮にだが、黒四ダムが無かったなら、 世界遺産に指定されてもおかしくないのではないか。 急峻な山々に囲まれた川…

命の水

水のきらめきは平和のシンボル。 こんなに豊かな水に恵まれたなら、 誰もが争いなどしないのかも知れない。 ちょっと短絡的な考えだが、 このきらめきを見ていると、心まで透明になってゆく。 2004.9.12 奥の廊下・黒部川・富山 Canon NF1 28mm F2.8 RVP100

岳樺

三俣蓮華岳から流れる沢沿いをダケカンバが覆う。 風雪の絶え、見事に成長した木は美しくも力強い。 その光景にしばし見とれてしまった。 季節は足早に秋へと突入しようとしている。 やがて、烈風の季節がやってくる。 2004.9.11 黒部源流・富山 Canon NF1 F…

天景

周囲を3000m級の山々に囲まれる黒部源流、雲ノ平周辺から 街の光はまったく見えない。 空気中に漂う塵によって光の乱反射はあれど、 間違いなく日本有数の星空が見える場所だ。 おりしも、天空には夏の大三角形が大きく広がる。 はくちょう、わし、こと座そ…

ケショウヤナギの古木

水面すれすれに立つ古木。 増水すれば根本まで水没するのは必至だ。 それでもあえて木はこの場所を生涯の地と選んだ。 たとえ、やがて洪水で流されようとも、 木はそれを喜び勇んで享受するのだろう。 水と木、どちらも元は一緒なのかも知れないと思う。 水…

奥の廊下

黒部川・薬師沢出合から上流を奥の廊下という。 その奥の廊下で唯一本流の力を感じさせる地点。 核心部の瀑流は底知れない深みに消えてゆく。 ぞくぞくするような水のエネルギーを前に、 私に許されることはただただひれ伏すのみなのだ。 2004.9.12 黒部川源…

激流

飛沫を浴びながら激流に向かう。 絶え間なく流れ続ける水を見ていると、 頭の中がグルグル回ってくる。 いったい自分が静止しているのか、動いているのか判らなくなってくるのだ。 そんなときは要注意だ。 水に吸い込まれないよう、気持ちを入れ替えよう。 2…

コンタクト

数日来、断続的に雨が降っていた。 大雪山・旭岳避難小屋で二晩過ごし、下山を始めた時のこと。 山麓へと続く登山道は幅が狭く、濡れて滑りやすかった。 おまけに霧も立ちこめ、視界が悪く明るさに欠けていた。 あるカーブに差し掛かった瞬間のこと。 下から…

渚にて

夏の終わりに。 水の恩恵 森の芳香 光の熱波 時として自然界は私たちに思わぬ猛威を振るう。 だがそのエネルギーこそ生命全体の原動力でもある。 痛みに打ちのめされ、傷つけられたとしても忘れないで欲しい。 私たちが母なる地球に包み生かされていることに…

楽土へ

行けども行けども雲の中。 ここは現世なのかはたまたあの世なのか、 歩くほどに己の居場所がわからなくなる・・・ 楽土への道は長く遠きみち。 1998.8.14 十勝岳・北海道 Canon NF1 20-35mm F3.5L RVP

深林美

噴火から長い年月を掛け育まれてきた成熟した森。 コメツガ、ブナ、ダケカンバなどが均等なバランスのもと、棲み分ける。 混沌とした中に保たれる見事な調和。 そこには得体の知れない気配が漂っている。 半分は、私自身のおびえた感情。 残り半分は、山の持…

朝の浜辺

魂は海から渡来し、再び海へ還るともいう。 また、海の彼方に楽土があるとも。 周囲を海に囲まれた日本列島。 否応なく、海を通して人も文化も流れて来る。 遠い過去、三方の大陸や島々から大挙この列島を目指し、 流民たちがやって来たのだともいう。 その…