随分古い写真だ。
もう20年以上も前になる。
私が24才の時に撮ったものだ。
埼玉の自宅から自転車を漕いで尾瀬まで向かった。
三脚、35ミリ、ブローニーカメラまで持って・・・
元気が良いというか、バカというか。
とにかくエネルギーが余っていた。
何かに体ごとぶつかって行きたかった。
湿原の木道でビバーク(ごろ寝)して夜明けを迎えた。
燧岳の方角から朝日が差した。
朝モヤが黄金に輝き、池塘に反射した。
初めての体験だった。
心は未知なるものへの好奇心で躍っていた。
1981.8.15 群馬・尾瀬ヶ原
Canon F1 FD50mm F3.5Macro KR