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atarashism@blog

写真家の日常と表現

水と共に生きる

タテラマ

ホールでの撮影を終え、事務所への帰路、暗雲立ちこめる中、鮮やかな西日が武蔵野の水田を彩った。(川越市・5/27撮影)

 

水不足が心配されている。雪も降らず、雨も降らず。関東は砂漠への道を着実に歩み始めているのか。

それでも武蔵野の水田地帯は今たおやかな水をたたえている。奥武蔵・奥秩父から注がれる肥沃な水に、今、武蔵野の水田は潤っているのだ。それは言い換えれば森の恵み。豊かな森が豊かな水田を支えるのだ。水は全ての生命の源。その水は、森によって育まれる。完璧なる相互扶助、相互関係。すなわち真の共生と循環がそこに存在する。


稲作・水田と共に生きるアジアの民。牧畜・遊牧と共にある中央ユーラシア、小麦に命を託すヨーロッパ。

それぞれの食と自然、環境は密接にクロスする。畑作は大地を痩せさせる。何らかの方法で養分を補充しなければ作物は育たない。かつて多くは人糞を活用していた。生命循環機能としてこれ以上のものは無い。今は代替え肥料として化学の産物を活用する。

水田は肥料を足さなくとも土地が痩せることなく連作を繰り返す。上流から連綿と運ばれる豊かなミネラルが稲を育てる。それこそが天然循環機能としての類い希なる究極ではないか。

 

 

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