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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

3.11から二週間

余震の続く事務所でこれを打っている。半年振りの投稿となる。

 

未曽有の巨大地震から二週間が経った。

あまりのダメージに被災地への救援、復旧が遅々として進まない。

更に福島第1原発事故が追い打ちをかけている。

 

1995年2月、阪神淡路大震災、発生から1週刊後、私は神戸を取材した。

初めて目の当たりにした大規模災害。自然の脅威に驚愕した。

 

火山、地震、洪水、津波・・・圧倒的な自然の猛威に、人は無力だ。

なかでも地震は、前触れもなく突然やってくる。

予告なき天変地異は過去にも多くの命を奪ってきた。

未だ災害の全貌が掴めない状況の中、本日現在、

死者・行方不明者は合わせて3万人に迫ろうとしている。

 

この冬、日本海側では30年振りの豪雪に見舞われた。

東北地方は今も冬の寒さが続いている。

着の身着のまま、あるいはずぶ濡れのまま、命からがら避難した人々に、

今年の寒さはさぞや身に染みる。

家族を奪われ、家を流され、大切なものを一瞬にして失ってしまった人々に対し、

私は今も掛ける言葉が見つからない・・・