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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

阪神淡路大震災から丸14年

あの時、居ても立ってもいられず、震災から一週間後、現地に向かった。ボランティアをする為ではない。この目に、自然の猛威を焼き付けておきたかった。それだけだった。だが、あの時撮影したフィルムは、一度もプリントすることなく、そのまま封印したままでいる。

2006年夏、神戸・長田地区を再訪した。密集していた木造住宅は消え去り、高層マンションが建ち並んでいた。周囲には更地も多く見受けられた。あの場所で暮らしていた人々は無事にマンションに入居したのだろうか・・・更地を見ていると、言葉にならない欺瞞と懐疑心が涌いてきた。

 

 

写真は2006年8月9日、明石展望台より、淡路島方面を望む。この時の旅では長崎、広島の原爆跡地を再訪してきた。その帰路、兵庫にも立ち寄った。ちょうどこの日は長崎に原爆が投下された日に当たる。