新春の光・戸隠高原・長野
普く照らす光を受け、森も人も蘇生する。
果てしない時間の中で、幾多の命が引き継がれてきた。
そしてまた未来へと受け渡してゆく。
個々の命はその橋渡し役だ。
ささやかに育まれてきた繊細なともしびを、
ひとつひとつしっかりと繋いでゆく。
わたしたちの存在とは、きっとそういうものなのだろう。
次世代へ思いを繋ぐことが共に未来を生きること。
連綿と繋がってきた一本の糸を意識することは、
祖霊と共に生きること。
今を生きる私たちとは、祖霊たちの願いが形となったもの。
幾多あまたの願いの結晶。それがわたしたち。
だからけして己の力で存在しているのではない。
とにもかくも、たとえ如何なる状況であったとしても、
今、こうして新しい年を迎えられたことを祖霊に感謝しよう。
そしてこの一年を祖霊とともに歩んでいこう。
祖霊たちはきっとあなたを守護してくれるに違いない。
私にとって写真を撮ること。
それは願いと感謝の心を込めて祈ること。
突き詰めれば祖霊とは森や大地そのもの。
そしてこの宇宙そのものなのだから。