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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

西日を浴びて

夕日に照らされ、黄金に染まる雲が谷を駆け上る。

眼前には剣岳が黒々とした岩肌をさらしている。

背後では立山連峰が残照に燃える。

すっかり陽が沈んだあと、別山の稜線に煌々と満月が昇ってきた。

 

生きていることのありがたさをこんなにも感じた瞬間は、

人生の中でそうそう無いだろう。

そう思わされるほど歓喜に満ち溢れた日没の光景だった。

 

2000.8.15 富山・剣御前山頂より

Canon NF1 FD80-200mm F4L RVP