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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

水没カメラ奮闘記・番犬シロ

先日荒川で満月の撮影中に水没したカメラ・レンズのテストをした。実験台は我が家の番犬・・・シロ。数年前、引っ越しのため飼うことのできなくなってしまったご近所さんの犬を保護したのだ。放っておけば保健所行きだったに違いない。

この犬、引き取った時に既に4〜5歳だということなので、今は7〜8歳ということか。始めは馴らすのに一苦労だった。今も意思疎通がかなりずれる。まぁ、家人になついているからいいか。今や、何とか家族の一員になった・・・かな。

ついでに書くと、ものごころついた時から、我が家には動物が耐えなかった。家畜もヤギ、ヒツジ、ブタ、ウサギ、ニワトリと一通り揃っていたし、犬も様々な犬種を何頭も飼っていた。皆親父の意向だ。特に柴犬は子犬を繁殖させていたので、常時5〜10頭はいただろうか。

珍しいものではニホンザルに近い東南アジア産カニクイザルが長く飼われていた。しかし、こいつは親父にしか慣れず、何度か噛まれたことがある。

鳥もすさまじい。メジロやウグイス、ホオジロなど数十羽が当たり前。ブンチョウ、インコ、オウム、フクロウ、サシバカワセミ、カラス、カモメ、闘鶏用のシャモ、仕舞いにはホロホロドリなるものまで、様々な鳥たちが入れ替わり立ち替わり。まるで動物病院、いや、動物王国だった。

まぁ、この話は、いずれ機会があれば詳細を伝えるとして、さて、

2日間、コタツの中でしっかり乾燥させたC社のデジタル一眼、S社レンズとも良好に作動。見事復活した。特に非純正S社の望遠ズームはレンズの気密性が高く、完璧に復帰した模様。C社の安価な標準ズームはレンズの中魚が泳げるほど水浸しになっていたため、少し乾燥ムラが残ってはいるが、まぁ、もともと逆光にはすこぶる弱いレンズだったのでさほど写りに変化が感じられない。超音波モーター、手ぶれ補正機能ともしっかり作動。値段が安い分、水はけも良いらしい(笑)

そうそう、CFメディアはほとんど濡れておらず、その後も問題なく使用できていることを付け加えておこう。

最近のカメラ機材は金属部品が少ない上、腐食しない素材が多く、また、基盤配線になっているので水にも案外強いのだ。ただし、しっかり乾燥させないまま、電流を流すと基盤がショートし、破損する可能性がある。普通は即修理に出すべきなのだろう。皆さんはぜひ真似をしないでいただきたい。

5〜6年前にも厳冬期の荒川源流で取材中、やはりC社のデジタル一眼を水没させたことがあった。その時はボディだけだったが、水没直後、試しにメインスイッチをいれたところ、モニタがショートして消えてしまった。

ダメ元でその時は3日間、コタツで乾燥してみた。そして見事復活。そのカメラ、一度はその後シャッターユニットの交換で修理に出したが、今でもカミさんがブログ用に使っている。現役なのだ。