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写真家の日常と表現

新春の光・戸隠高原・長野

普く照らす光を受け、森も人も蘇生する。

果てしない時間の中で、幾多の命が引き継がれてきた。

そしてまた未来へと受け渡してゆく。

個々の命はその橋渡し役だ。

ささやかに育まれてきた繊細なともしびを、

ひとつひとつしっかりと繋いでゆく。

わたしたちの存在とは、きっとそういうものなのだろう。

次世代へ思いを繋ぐことが共に未来を生きること。

連綿と繋がってきた一本の糸を意識することは、

祖霊と共に生きること。

今を生きる私たちとは、祖霊たちの願いが形となったもの。

幾多あまたの願いの結晶。それがわたしたち。

だからけして己の力で存在しているのではない。

 

とにもかくも、たとえ如何なる状況であったとしても、

今、こうして新しい年を迎えられたことを祖霊に感謝しよう。

そしてこの一年を祖霊とともに歩んでいこう。

祖霊たちはきっとあなたを守護してくれるに違いない。

 

私にとって写真を撮ること。

それは願いと感謝の心を込めて祈ること。

突き詰めれば祖霊とは森や大地そのもの。

そしてこの宇宙そのものなのだから。

 

1998.1.8 Canon NF1 FD28mm F2.8 RVP