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写真家の日常と表現

西日・荒川源流・埼玉


ブナの森

ダケカンバ・消えゆく光

 

2mを超える笹藪をかき分けながら、延々歩くこと2時間あまり。

頼りになるのは、足下に低く続いているけもの道だけ。

キツネかクマにでもなった気分で、半ば這うようにしてくぐって行く。

いやが上にも野性的気分が盛り上がってくる。

ここらで、ひと吠え、してみようかな。

 

急に目の前が開けると、ブナの高木が林立している場所へ出た。

荒川源流域でこれほど立派なブナがまとまっているのを見るのは初めてだ。

今日はきっとこの木々に出合うために、出かけてきたんだなぁ。

どこをどう歩いてきたのか。直感だけを頼りに進んできたものだから、

再び、この場所へたどり着けるとは限らない。

偶然の出合いだからこそ、感慨もひとしおなんだ。

 

自分にとっての未知なるものへ、できるだけ出合いたい。

それは、ひとも自然も同じこと。

 

太陽は既にかなり西に傾いている。

そろそろタイムリミット。引き上げなければ。

今日は日帰りの予定で、野宿の準備を何もしてきていないのだから。

(翌日は都心へ出なければならないし)

(山と都会・・・そのギャップがまた面白い)

 

見覚えのある山並みを頼りに方角を定め、

再び谷へと下って行こう。沢沿いの道へ出るまでには

まだかなり歩かなければならないだろうな。

 

2004.11.16 Canon EOS1N EF24-85mm RVP100

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