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atarashism@blog

写真家の日常と表現

シラカバの森

標高1500m。八ヶ岳山麓に広がる八千穂高原。

この辺りは日本有数のシラカバ群生地として知られる。

 

シラカバは明るく光の注ぐ開けた場所に育つ。

幾度となく噴火を繰り返し、その都度、荒涼とした原野を、

せっせと森に変えるのが役目だ。

 

ところが、ようやく定着した頃に、ミズナラや、ブナといった、

極層を成す植物たちが後からやってくる。

彼らはシラカバより高く、大きく成長し、

やがて日差しを遮られたシラカバたちは、成長が止まり、絶えていく。

しかし、極層林を形成する植物たちは、生い茂った自らの根本で、

次世代の幼木を育み、いずれ起こるであろう噴火や、山火事、

天変地異などによって壊滅するまで、繁栄を繰り返す。

 

人もいつかはシラカバのように何ものかによって凌駕される時がくるのだろうか。

 

今、八千穂高原は緩やかにシラカバからミズナラへと主役が交代しつつある。

 

2004.8.15 長野・八千穂高原

Canon EOS5 EF24-85mm F3.5-4.5 RVP100

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