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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

午後のジャンダルム

岳沢側から絶えず湧き上がる雲間にジャンダルムが浮かぶ。

気の遠くなるような長い時間を経てできあがった自然界のフォルムは見る者を圧倒する。

魔性の黒い塊に多くの人が引きつけられ、そしてある者は帰らなかった。

 

大きな自然、偉大な自然を目のあたりにすると、無性に行ってみたくなるのだなぜだろうか。たとえ自分の命と差し違えても、得難いもの。

その目に見えないもののために、冒険者たちは立ち向かって行くのだろう。

 

2003.9.27 長野県境 奥穂高岳山頂よりジャンダルムを望む

Canon NF1 FD50mm F3.5 Macro RVPF