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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

龍の潜む谷へ 3 名栗川源流・有間谷の森と渓

淵の主は 再生の光を浴びて この時期、淵の正面から太陽が顔を出すほとんど前山に沿って移動する 水と森と光の絶妙なコラボ 龍神 とは 水の偉大な力 ひいては山のエネルギーそのもの 空の神、水の神、そして大地の神とも言える すなわちそれは 地球 そして宇…

龍の潜む谷へ 2 名栗川源流・有間谷の森と渓

龍の目のごとく 龍の気配を求めて 有間谷の最深部は標高1,000メートルほどの山々に囲まれている 縦横無尽に整備された林道 更に沢には幾段にも繋がる砂防ダム その意味で、名栗川源流部の渓は見るも無残だ さらに2019年に襲った台風19号によって 森も渓も、…

止めどもなくあふれる涙。感動の涙ほど美しいものはない。

涙が止まりませぬ 一昨年9月、台風19号によって壊滅的なダメージを受けた奥武蔵の渓流。(なにも奥武蔵だけではありませぬが) 土、砂利、砂は洗い流され、岩は転がされ、苔はむしり取られ、おびただしい木々が倒されました。 そんな中、渓流の中にありなが…

奥武蔵・棒ノ嶺・白谷沢を行く

杉の植林帯を行く 日本海側を中心に、夜半から記録的な寒波がやって来るということで、 そろそろ名栗渓谷の沢に氷(ツララ)が見られる頃かなと、 今年始めての名栗渓谷へ。 棒ノ嶺の白谷沢を、白孔雀の滝まで歩いてみた。 初めの滝 水面に氷は見られない 途…

つれづれに思うこと

500px.com 写真は以前に撮影した、奥武蔵グリーンラインでの雪と光が織りなすコラボレーション 2017年、平成29年1月も既に二十日が過ぎた。各地で降雪被害が報道されている。 本格化した高齢化時代。 限界集落においての除雪、雪下ろしは、まさに命がけだ。 …

奥武蔵の森

カバー写真です。水彩画調に変換してみました。奥武蔵の森・通称飯能アルプス稜線にて。 pic.twitter.com/VXOelWc6nc — Atarashi Tatsuya|新逹也 (@atarashism) 2014年11月4日

寒中お見舞い申し上げます

FUJIFILM X-E1 TOKINA10-17mm 3.5-4.5

自宅療養・・・

昨日精神クリニックから事務所に戻り、昼食中のこと。 急に吐き気をもよおし、食べたものを全て嘔吐してしまった。 今朝も何となく胃腸の具合が良くない。 そのため、事務所には行かず、一日布団の中に入って・・・ 結局パソコンに向かっていた( ^.^)( -.-)(…

奥武蔵雪化粧・越辺川、都幾川源流部

平地に降った雨は標高400mを越えたあたりから雪に変わった。 午後からはボタ雪になり、本格的に積もりだした。 関八州見晴台、刈場坂峠からときがわ町へ抜けた。

元旦の山行・奥秩父・白泰山

一年の計を模索すべく、そして、未来を目指し、一歩でも、半歩でも前に進むべく、荒川源流部を望む山へ向かった。 例年の元旦は氏神様(高麗神社)へ氏子として参拝に出向くのが習わしとなっているが、今年はカミさんにお願いした。 ウツに悩まされて、何が…

今年二度目の積雪・関八州見晴台・越辺川源流部へ

昨夜の奥武蔵、里では雨だったが、山間部ではおそらく雪だろうと、 関八州見晴台(771m)まで行ってみた。 ここは越辺川の源頭付近にあたる。 道中、標高400〜500m以上から雪に変わっていた。 風のない夜明け。雪が樹木にしっかり付着していた。 日の出…

Forest

ようやく復帰

8月の末、依頼仕事の合間を縫って久しぶりにプライベートの撮影に、千曲川源流へ出かけた。 源流部は緩やかな沢が流れ、暫く気持ちよく撮影していた。 しかし、それもつかの間、つい、うっかり触れてしまった直径20cmほどの流木丸太が足元に流れ落ち、岩と丸…

新達也写真展 荒川源流「水の回廊」+ONE

本日、ギャラリーの飾り付けをしました。 僕は途中でどうしてもはずすことのできない撮影があり、 そちらへ向かいましたが、 手伝ってくれた仲間たちによって、上手く展示できたとのことです。 さぁ、明日はいよいよオープニングです。 ローカルなギャラリー…

命の橋渡し

ガジュマルの古木にはキジムナーという妖怪が棲むという・・・ Canon F1 FD24mm F2.8 NEOPAN ACROS クワズイモ Canon F1 NewFD28mm F2 NEOPAN ACROS 連綿と受け継がれてきた命の織布(連鎖・鎖よりもこちらのほうがニュアンスとしてしっくりくる)。私たちの…

続 やんばる・精霊の森

今月2度目の沖縄取材から戻った。 見事に雨続きだったが、その分、しっとりとした「森日和」であった。 アカショウビンの鳴き声など聞きながら、気持ちの良い撮影もできた。 しかし限度があり、雷雨と豪雨にはいささか閉口だ。 沖縄北部、やんばるの自然は今…

やんばる・精霊の森

明日から、駆け足2泊3日の旅。 再び沖縄へ。精霊の森を訪ねて。 実は4月の始め、5日間の取材に行った。 目的は5月のミュージカルでスクリーンに投影するために、沖縄の自然を撮り集めて来たのだ。 その時訪ねた場所に今一度行きたくなって、今回の旅となった…

福岡展

来週から福岡展が始まります。 それに先駆けて、今週4日が飾り付けです。 久しぶりの九州へ、取材も兼ね、行ってきます。 ※後日談 福岡展、なんとか終了しました。 正直、訪れる人は疎ら。 認知度? テーマの問題? 車道に面したギャラリーの前を歩く人はほ…

写真展「荒川源流・水の回廊」いよいよ始まります

24日、飾り付けも無事に済み、あとはオープニングを待つばかりです。 作品は全部で40点。 半切が34点、全倍6点(写真正面)です。 今回は奮発して図録も用意しました。 また、16枚組のフォトカード集も。 会場へは毎日行っています。 会期中はなかなか更新、…

里山の初夏

MAMIYA 7Ⅱ 4.5N/50mm Konica 400 CENTURIA ある写真家が言った。 里山とは、人の暮らしの周辺にある山を差す。と。 従って里の暮らしや田畑の風景は里山とは呼ばない。と。 写真は我が家の裏山。 典型的な里山だ。 だが、私は里山に暮らしているとは、言わな…

新達也 写真展 「荒川源流・水の回廊」

この夏、キヤノンギャラリーでの写真展ですが、大阪梅田展の日程に変更がありましたのでお知らせいたします。まだ、先のことではありますが、どうぞお近くへおいでの際にはご覧くださいませ。(画像をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます) ■2006.…

朝焼け・日和田山・埼玉

関東の低山はかつて照葉樹林で覆われていた。 その片鱗は各地に点在する鎮守の森だ。 カシやシイが生い茂っている森をあちこちで見ることができる。 その点、写真のような落葉広葉樹、 とりわけ、コナラやクヌギは生活に必要なものをたくさん供給してくれた…

ご来光・日和田山・埼玉

新年のご来光を家族で拝する。 元旦は多くの人で賑わい、お祭り騒ぎなので、 我が家では2日に参拝することにした。 太陽を遙拝することで、初詣とする。 自宅から歩いて30分あまりのところにある小高い山。 小学生の娘二人の歩調に合わせていたら、 けっき…

新春の光・戸隠高原・長野

普く照らす光を受け、森も人も蘇生する。 果てしない時間の中で、幾多の命が引き継がれてきた。 そしてまた未来へと受け渡してゆく。 個々の命はその橋渡し役だ。 ささやかに育まれてきた繊細なともしびを、 ひとつひとつしっかりと繋いでゆく。 わたしたち…

シラカバ・増富・山梨

下記の続き。 一行と別れ、下山途中にて。 朝はまだ明けたばかりだ。 典型的な冬型気候が拡がり、快晴の空に、 やけにシラカバの木肌が眩しかった。 なぜか私は樹木に対してエロスを感じてしまう。 木肌と光の調和にも。 1995.12 Canon NF1 20-35mm F3.5 RVP

斜光線・増富・山梨

1995.12 Canon NF1 80-200mm F4L RVP 夜明け前、奥秩父・ミズガキ山へ登って行った。 山頂で舞いを捧げる一行に同行してのこと。 エールを送るつもりで一緒に登ったのだった。 しかし、当日は午前中、都内で仕事があった。 時間ぎりぎりまで登って行き、山の…

ブナ林・藤原郷・群馬

藤原の里へ向かう途中、ブナの林を見かけた。 道路脇で、手前は間伐されていた。 里の自然は危うい。 だが、その危うさは私たち人間そのもの。 必ず廻り廻って還ってくる。 心して。そう、心して。 1995.11.2 Canon NF1 FD80-200mm F4L RVP

樹海・富士山・山梨

青木ヶ原から、スバルライン4合目を越えたあたりまで、 富士の北西面には素晴らしい樹海が広がっている。 荒涼とした溶岩塊の上に長い年月を掛け、ようやく成長した森だ。 アカマツ、ツガを主体とするこの森は、著しく途上の過程にある。 森としての密度が高…

西日・荒川源流・埼玉

ブナの森 ダケカンバ・消えゆく光 2mを超える笹藪をかき分けながら、延々歩くこと2時間あまり。 頼りになるのは、足下に低く続いているけもの道だけ。 キツネかクマにでもなった気分で、半ば這うようにしてくぐって行く。 いやが上にも野性的気分が盛り上が…

けもの道・荒川源流・埼玉

けもの道を辿って行くと、やがて大きなカツラに出合った。 どれくらいの時代を生きて来たのだろう。 伐採を免れ、今この時代に森の賢者として多くのことを語りかけている。 けもの道はそのすぐ真下を横切っている。 カツラが結界となり、森の生き物たちは守…