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奥武蔵に生きる写真家の表現と日常

雨上がりの高麗川 新井橋

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 高麗川に掛かる幾つかの木造橋の一つなんだけど、

雨に濡れた木目の光沢がとても美しく見えるんだ。

コンクリートアスファルトでは、この味は出ないよね。

新井橋は地元では通称ガタガタ橋と呼ばれているのだけれども、

ある大洪水の時に、橋が冠水してしまってね、

流木なんかがたくさん覆いかぶさってしまったんだ。

その時の写真も撮ってあるはずなんだけど、

今回は、どうやら見つからないので、話だけ。

でもって、橋を直すことになったんだ。

完成したのは、数年前なんだけど、

前より、ずっと頑丈に造ったものだから、

今は全然ガタガタ音が出なくなってしまったんだ。

近所の家にとってみれば、静かになって、

良かったのだと思うよ。

なにしろ、深夜なんて、車が橋を渡るたび、

1kmくらい離れている、僕の家まで鳴り響いてきたからね。

付近の家では、たまったものじゃあ、ないんだろうなぁ。

そうは言え、やっぱり、何だか音の出ない橋を渡っていると、

一抹の寂しさを感じてしまうよ。

 

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高麗川・出世橋下流

 

さすがに今回は良く降った。

けれど、増水は昨日まで。

今朝は、だいぶ水が引いていたよ。

そうはいっても、川に入っての撮影は、

けっこう緊張した。

足もとの砂利がどんどん流れていってね、

だんだん深くなっていくし、不安定で立っていられなくなるんだ。

高麗川は蛇行が激しく、時には鉄砲水が発生する。

下流は晴れていても、

源流部でゲリラ豪雨

なんていうときは、川は要注意だよ。

気をつけようね。

 

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クロスバイクに乗り始めて一ヶ月たった いま一度前を向いて生きるために

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先月7月14日、思い立って自転車を手に入れた。

人生3台めのスポーツバイク。私にとって3度目の自転車チャレンジ。

そして、ある意味、追い詰められた上での苦渋の選択だった。

 

 

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2007年秋、私は単独渓流歩きの際、誤って流木と岩の間に足を挟まれてしまった。

1時間ほど冷たい水の中で格闘しながら、ようやく抜け出すことができた。

幸い骨折は免れたものの、捻挫した足首の違和感は長い間続いた。

 

以来、私のフィールドへ出る機会は激減した。

運動不足とともに、体重も増加する。

折しも仕事が重なり、徐々にPCの前から離れられなくなっていった。

 

2008年秋、私の精神に様々な不調が現れ始めた。

そして、いよいよ耐えきれず、精神科の門を叩いたのが、2009年の春だった。

精神がギブアップしていた。

診断は「過労性鬱」

薬を処方してもらい、断続的におよそ2年。

その時の主治医のことば、

 

飲酒を続けていては鬱は治らない。

風と緑と太陽が一番の良薬。

 

見かねた友人は、荒川に渡来するコハクチョウの撮影を勧めた。

たしかに、ハクチョウたちと相対する中で、私の症状は少しの改善をみた。

しかし、それも長くは続かない。

 

2011年3月、未曽有の大震災、

そして、原発の爆発。

 

日本中、イヤ、世界が震撼したとき、

誰しも、何か自分にできることは無いか、考えた事だろう。

そんな折り、私は先の先生の言葉もあり、

先ずは、頭を冷やすべく、この機会に飲酒をきっぱり止めた。

但し、御神酒、お悔やみ等、冠婚葬祭時の一杯は頂戴している。

(喫煙は2001年の9月をもって縁を切った)

 

だが、結果的に、私は震災復興のために、さしたる役には立てないままでいる。

 

一方、飲酒を止めてみると毎朝の寝起きがとても楽になった。

私は、これできっと元気になると、希望を抱いた。

食事も玄米中心に切り替えた。

肉・魚もあまり食べなくなった。

東城百合子さんに傾倒し、「自然療法」に沿った食事を心がけてもみた。

 

秩父や長野の山へ登る機会は無くなったが、

地元奥武蔵の山や峠へは機会を見て出かけた。

東北へも幾度か訪れてみた。

しかし、その数も次第に減っていく。

 

精神状態は一進一退を繰り返していた。

そんな折、徐々に徐々に、私は次のステージに向かっていたようだ。

 

気がつけば、筋力が激減していた。

少し歩くだけでも疲れを感じるようになった。

無気力・虚脱感・強迫観念・・・

私は、引きこもることが多くなっていった。

 

一年中日焼けした元気な体が、いつの間にか青白く見える。

やせ細った手足には情けないようにシワが増えていた。

 

今年の春、私は2009年以来の極限状態だった。

しかし、それは、2009年の状態とはいろいろな面で違っていた。

再び病院へ行くことも考えたが、

私は極力自分の判断で体と対話を続けることにした。

 

そして、それまで遠ざけていた、市販薬やサプリメントを取り入れてみた。

食事も更に見直し、玄米・白米・大麦を主食に、具だくさんの汁を基本とし、

タンパク質・食物繊維・発酵食を積極的に取り入れた。

私はベジタリアンではない。魚は少量食べる。だが、家畜肉は、ほぼ食さない。

牛乳、卵も積極的は摂らないが、嫌がおうもなく、多くの食品、食材に含まれるため、

この件に関しては、中々憂慮すべき問題だと思っている。

 

さて、それから一ヶ月、思いの外体調が楽になってきた。

体を動かそうという気力が徐々に涌いてきた。

5月一杯苦しんだ後の6月、私の誕生月だ。

これを機に、私は体を少しづつ動かし始めた。

食の改善も合わせて、気持ちが前向きになってきたのが感じられた。

私はこの機会を逃すまいと、自転車による効率的な運動を取り入れることにした。

 

 

 

 

2007年の渓流での怪我から始まり、2008年、2009年に見られる「過労性鬱」

それが引き金となり、徐々に崩れていった自律神経・ホルモンのバランス。

 

その結果、無気力、無力感、判断力欠如、記憶力減退、精力減退などの諸症状。

私はいつの間にか更年期障害の土壺に嵌ってしまっていたのだった。

 

実は、このことは数年前から知人に指摘されていた。

そして最も効果的な治療は、ホルモン注射だという。

知人はそれを受けて体調が整ったと勧めるのだった。

 

しかし、私はどうしてもホルモンを注射することに抵抗を感じた。

それに、当時はまだ「鬱病」という視点から抜け出せず、

更年期障害に対しては、正直無知に等しかった。

 

だが、今、闇雲に原因が分からず、ただ打ちひしがれていた状態から思うと、

大きく前進したと思っている。

 

それは、何より、私を追い詰め、苦しめている相手が、おぼろげながらも

見えてきたと言うことだ。

相手を捉えることで、何をどうすれば良いのか、作戦が立てられる。

 

 

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こうして私は、筋力を少しでも付けるため、自転車に乗り始めた。

ジョギングや、ウオーキングよりも、効率的に筋力アップが図られると思ったからだ。

勿論、筋トレも可能な限り合わせて取り入れるようにしている。

 

幸い私の暮らす奥武蔵地方には、たくさんの峠がある。細い生活道、山道まで入れたら、

それこそどれだけあるか、見当も付かないくらいだ。

 

この峠を、少しづつ乗り越えて行こう。

そうした中で、筋力、気力、活力を養っていこう。

 

私のつたないヒルクライムは、こうして、まだ始まったばかりだ。

このブログは、そうした私のもがいて行く記録としてある。

 

【本日までの総走行距離 およそ280km】

 

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川遊びのゴミは持ち帰りが鉄則!

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お盆休みを迎え、高麗川も水遊びに訪れる人が増えている。
河原でバーベキューを楽しむのは良いが、問題はその後始末。
ゴミは必ず持ち帰って欲しい。
不用意に捨てられたゴミは、鳥や獣たちによってご覧の通り。

2015.8.11 高麗川獅子岩橋付近

高麗川を歩いた 川のまるごと再生プロジェクト 現地確認 出世橋〜天神橋

   *お知らせ*

今後、高麗川 川のまるごと再生プロジェクト関係の情報は

奥武蔵ネットニュース

でお伝えして行きます。

本ブログでは当初の目的どおり、自転車で楽しみながら、

奥武蔵の素晴らしさを紹介できればと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

 

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さて、突然、降ってきたかのように湧きあがる高麗川遊歩道計画。

ここで取り上げる高麗川遊歩道計画とは、

埼玉県 川のまるごと再生プロジェクトの一環として計画されている。

この問題、以前にも記事として取り上げているが、

 

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とにもかくも、遊歩道予定地の現況と、高麗川の現状を知るため、

まずは有志で実際に川を歩いてみようということになった。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/kawanosaisei/documents/554033_1.pdf

 

そこで早速本日、高麗神社前、出世橋から上流へ向かって歩いてきた。

歩行距離 およそ3km、河川の高度差 およそ6m

 

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新井橋下流。正面奥が今回の遊歩道予定地。

 

出世橋から新井橋にかけては、今回の遊歩道計画には含まれてはいない。

しかし、改めて気にとめながら歩いてみると、

両岸の多くに何らかの護岸が施され、

護岸のない自然状態が保たれている場所は、ほんの一部に限られていた、

長い年月の積み重ねによるもので、

工期、工法の違いにより、その印象も様々だった。

 

 

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新井橋付近、遊歩道予定地(左岸)。茂みの中に護岸壁があり、歩道はその上をトレースするのだろうか。

 

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新井橋上流、左岸。遊歩道は奥の橋基部から、画面左側林の部分が予定されている。

夏草に覆われて見えないが、既に護岸補強が成されている。

おそらく護岸に沿って遊歩道計画は予定されているのだろう。

 

 

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新井橋と獅子岩橋の中間(左岸) 遊歩道はこの林に沿って予定されている。

林の基部は護岸整備済み。

この辺り、広大な河川エリアが開け、増水時は一面の水となる。

古くは周辺民家の浸水もあったと聞いている。

 

 

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下流から獅子岩橋を望む。遊歩道は、この橋と、下流の新井橋を川沿いに結ぶ計画だ。

ちなみにこの二つの橋は市道で結ばれ、直線距離150mあまりだ。

 

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獅子岩橋上流(右岸)。今回の計画には含まれないエリア。瀬の響きが心地よい。

獅子岩橋、高岡橋区間では、昼間病院下に古い護岸処理が見られる。

 

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高岡橋下流より大岩方面を。両岸が樹木に覆われ、護岸整備されていない、高麗川の中でも限られた場所だ。今回の遊歩道予定地には含まれてはいないが、このような場所に遊歩道ができるとしたら、景観は一変する。

 

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高岡橋下流、大岩付近。

増水の度に川の流れは変化を繰り返す。

本来の川は自由奔放だ。

時には荒ぶるエネルギーを発揮し、生活が脅かされるが、

川との適度な距離を保つことで、人々は折り合いをつけてきた。

 

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高岡橋基部(右岸)ここからお藏淵まで遊歩道が計画されている。

 

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高岡橋・お蔵淵間(右岸

現在、川筋は左岸側を流れているが、かつては、今、河原となっているところを流れていた。

遊歩道は、樹木に沿った状態で計画されている。

このあたり、カシやケヤキの大木が多く、

護岸の整備も無い、自然状態に近い雰囲気を味わうことができる、

高麗川でも限られた貴重な場所だ。

 

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お蔵淵下流右岸

この辺りで最大の幹回りをもつケヤキの巨樹を前に【上部が伐採される前の写真

以前は、この巨樹のほとりを川は流れていた。

この辺り、嶋田忠さん写真集「カワセミ・清流に翔ぶ」の撮影地として重要だ。

 

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お蔵淵付近から下流の高岡橋方面を望む。
写真右側(右岸)林の下に遊歩道が計画されている。

広い河原は、遊歩道など無くとも、充分歩くことが可能だ。

 

 

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お藏淵。正面の竹林に沿って遊歩道が予定されている。

ここはすっかり浸食が進み、

淵から延びる道路は陥没してしまった。

 

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清流橋下流(お藏淵上流)、竹林に沿った遊歩道予定地。

淵へ続く浅瀬は今も昔も、緩やかに流れている。

 

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清流橋上流の河原で昼食。奥に亀岩が見える。
以前、この傍らに高麗学童保育室があり、
ここの河原は夏いっぱい、子どもたちの遊び場となっていた。

 

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天神橋下流右岸)遊歩道予定地。既にポール(右奥)、赤旗(左手前)が立っていた。

 

 

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天神橋を右岸から見たところ。

橋の基部に遊歩道が回り込む。

今回の計画でも、これに準じたものになるのだろうか。

下記ブログに習うならば、今回のプロジェクトは、

高麗川 川のまるごと喪失プロジェクト」ということになるのでしょうか。

blog.goo.ne.jp

 

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巾着田の水路へ続く魚道だ。真新しく、物々しい建造物が、

周囲への圧力と違和感を醸し出している。

これが、 例えば都市型河川の河口付近であったなら、

景観とのマッチングもあり得るかもしれないが、

少なくともこの場所では環境との一体感が微塵も感じられない。

特に直ぐ付近のあいあい橋と対比させた場合のバランスの悪さ、

俯瞰した場合の日和田山との構図をイメージすると、残念と言わざるを得ない。

かくも魚道とは、大がかりなものにしなければ、役割を果たさないものなのだろうか。

d.hatena.ne.jp

 

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 丸一日かけて、高麗川の出世橋から、天神橋までを歩いてみた。

気がつけば、既に陽は西に傾いていた。

 

今回の川歩きで、普段、道路から見る川とは全く違う、

豊かな川筋の様相を再確認することができた。

 

多様な変化に富んだ高麗川ではあるが、

よくよく見ると、護岸工事は思いの外進み、

自然形態のまま川岸が保たれている場所は、

ごく一部に限られていることも分かった。

 

今回の遊歩道計画に含まれる、お蔵淵から下流にかけては、

自然のままの様相が色濃く保たれ、

高麗川の中でも貴重なエリアであることが推測される。

環境アセスメントの対象外とは言え、

市独自による、しっかりした環境調査が必要だ。

特に、カジカガエル等の両生類、

中でも遊歩道予定地に面している湧水周辺では、

トウキョウサンショウウオアカハライモリ絶滅危惧種の生息の可能性も推測できる。

仮にきちんとした調査のなされないまま、消滅してしまうことがあるとするならば、

私たちは宝物の幾つかを失い、

未来への受け渡しを果たせなくなってしまう。

 

この地球はだれのもの?

 

そもそも、湧水そのものが、高麗川沿いの多くの場所で既に消滅している可能性もあり、

現地に涌き出しているものが、どれほどの重要性があるのか、知る必要があるだろう。

 

また、清流橋上流から天神橋にかけては、民家が多く隣接、

今までの度重なる河川造成の結果、

川筋が大幅に変化してしまったことを鑑みると、

増水時の浸水は特に懸念されるため、より慎重な調査が望まれる。

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2011.7.20 あいあい橋より天神淵、天神橋方面を望む

 

とにかく、私たちは高麗川について、もっとたくさんのことを知る必要があるだろうし、

学ばなければならないことが多くある。

仮に日高市が予定地の環境に対する情報を既に入手しているのなら、

できるだけのことを、市民に公開していただきたい。

 

そうすることで、私たちの川へ対する理解度も進み、

行政と市民との距離感も縮まることだろう。

 

私たちは、むやみ闇雲に遊歩道計画に対して異議を唱えるつもりはない。

ただ、時代は変化し、双方共に20世紀型のごり押し公共事業

主張一片道の市民意識と対立構造から脱却し、

21世紀型といえる、未来へ向けた、地域共同意識の上で、

双方が歩み寄り、

互いにできるだけ納得の行く計画や、構想を練って欲しいと思っている。

 

この土地を愛する思いは、それぞれではあるが、

その思いの先にある、共通認識を見いだすことができたなら、

より暮らしやすく、素晴らしい日高市が築かれて行くことと信ずる。

 

   文責 奥武蔵ネット

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埼玉県知事選挙、投票してきた

 

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既に開票に入っている時間だが、今日は川歩きもあり、

こんな時間のアップロードになってしまった。

とにかく大変低い投票率に、苦笑いするしかない状態だ。

立候補者は5名のはずだが、投票日当日まで、

とうとうポスターを掲示しない候補者が2名いる。

方針としてそうなのだろうが、果たして本当に勝つ気で臨んでいるのだろうか。

私みたいに偏屈な人間は、すでにこの時点で2名は除く。

いずれにしても、候補者の選択にとても悩む選挙であった。

 

今日は、長崎の被爆メモリアルデー。

9年前の丁度この時期、

私は北九州から長崎、さらには広島を経由して旅をした。

恥ずかしながら、原爆資料館等を巡ったのはこの時が初めてだった。

 

その時の旅で、とても印象に残ったのは被爆樹木に出会ったこと。

特に長崎市山王神社の大クスは、広く内外に知られ、

被爆樹木のシンボルとなっている。

また、広島城址にも複数の被爆樹木が現存する。

 

あるいは、被爆ではないが、東京には関東大震災、大空襲と、

度重なる火災にも耐え、生き延びた巨樹もある。

 

これらの巨樹は、人間の寿命をはるかに超越した時間の中で生きている。

千年を超えて生きる樹木は珍しくない。

人類の歴史を年輪に刻み、未来へ引き継いでくれる「生き字引」と言える。

 

被爆樹木の折れた主幹、焼けた木肌は、

今なお、当時の状況を生々しく物語っている。

 

 

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鶴ヶ島市高倉 飯盛川・せせらぎの水辺へ

f:id:okumusashinet:20150808223159j:plain鶴ヶ島市高倉を流れる飯盛川を訪れた。

この川は、同地区の池尻池(写真)、雷電池に水源を発するとても小さな川だ。

 

真っ先に私の大好きな歌、童謡「春の小川」の詩が浮かんできた。

水草が繁茂し、トンボが飛びかい、水鳥たちが集まり、せせらぎが響き、

心地よい風が頬をかすめ・・・ほんの短いエリアではあったが、

飯盛川は一瞬で私の心を魅了した。

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かつては水田用の水路として貴重な役割を担っていたものの、

土地改良によって、水田が畑に転用、

水路は役割を終え、行き場を失っていたかのように察する。

 

そんな瀕死の川が昨年4月「せせらぎの水辺」として再生された。

それから1年4ヶ月あまり。

ご覧のように夏草の生い茂る見事な小川に変身を遂げてた。

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川の途中には珍しい竹組の橋がかかっていた。

近隣の子どもたちにとってみれば、ちょっとしたスリル感と、

渡る楽しさを感じるであろう、ユニークさと、妙になつかしさを感じる。

 

 

私がこの川を訪れた理由だが、

現在、私の地元、日高市では、高麗川のまるごと再生プロジェクトなるものが進行している。

 

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川沿いの遊歩道造成が主たる内容なのだが、

地域住民置き去りの行政主体の企画に対し、市民の中に不安と憤りが募りつつある。

そこで、先ずは遊歩道予定地の川沿いを明日(8/9)歩いてみようということになった。

ameblo.jp

そんなことから、私は、高麗川を歩く前に、身近な川で再生事業に成功した、

飯盛川を参考としてぜひ見ておきたかったのだ。

 

 

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川岸というか、傍らの原っぱには一頭のヤギが放牧、草をはんでいた。

ヤギによる除草作戦だという。なんと牧歌的な風情であろうか。

人なつこく、愛嬌のあるヤギと、私は実に友好的な時間を共有することができた。

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川沿いの道は、木製チップが敷き詰められていた。

靴裏に柔らかく木の感触が伝わってくる。

もし裸足で歩いたなら、さぞかし気持ちよさそうだ。

(帰宅後、写真を見て初めて気付いても後の祭り)

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飯盛川と、高麗川では工事の内容はもとより、

そのコンセプトに大きな違いがある。

 

飯盛川の場合、機能を失ってしまった川を、地域住民と行政とが一体となって再生、

未来へ引き継ぐべく財産として概ね人々に歓迎されている。

 

一方、高麗川の場合だが、目的は観光客の誘導、行政主体の企画、

コンクリート多用の護岸造成・・・等々、

まるでかつての高度成長期となんら変わらない発想に思える。

何より、高麗川は瀕死の状態でもないし、

行き場を失ってもいないではないか。

 

鶴ヶ島市日高市は地域を隣接、かつて同じ入間郡に所属し、

更には同じ年に市制施行している。

言わば、お隣さん同志の同期生なのだが、

行政力や、市民力は大きな隔たりがあるように思う。

 

今回、飯盛川と高麗川を対比させることにより、

行政の在り方の違いをまざまざと見た気がした。

すなわち、行政がどちらの方角を向いているか。

その方向が、見えたというべきだろうか。

 

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高倉の獅子舞 高倉日枝神社 毎年11月2日3日開催

 

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脚折雨乞 雷電池 4年に一度の祭り 次回は2016年8月

 

鶴ヶ島市高倉】
 Date 2015/8/8
 Dist 21.32km
 Time 1:13.
 Ave 17.5km/h
 Max 45.9km/h

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宿谷から阿寺へ 奥武蔵グリーンライン

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本日は広島被爆70周年のメモリアル。

日本の歴史と未来にとって大切な日だが、

自分は今朝も奥武蔵グリーンラインを走ってきた。

まずは林道宿谷権現堂線から権現導線へ。

急坂を登り切ると、ほどなく、「北向地蔵尊」に差し掛かる。

 

ここ数年、仕事で「思い出のサダコ」の朗読劇に立ち会う機会がある。

広島の平和記念公園折り鶴のシンボルとなっている、あの、少女だ。

佐々木禎子さんは終戦後10年経って白血病を発病。12歳で亡くなっている。

丁度思春期を迎えたばかりの少女は、最期まで周囲を明るく元気にさせるような、

とても活発な子だったいう。存命していれば今年72歳になっている訳だ。

 

私の周囲を見回しても、佐々木禎子さんと同世代で、元気な方々はたくさんいる。

それを思うと、広島は、けして遠い歴史上の出来事では済まされない、

リアリティを感じる。

 

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朝の光はとても神々しい。 

平日早朝のワインディングロードは、すれ違う人やバイクも無く、

私はこの素晴らしい世界をしばし独り占めだ。

 

世界は自分の思い描く通りに存在するのだという。

ならば、原爆に限らず、非情な戦争をこの世界から一掃することもできるのだろうか。

誰とも闘わずして「勝つ」こと。「勝負」しないで得る「和」の世界がきっとある。

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林道権現堂線を更に進むと天文岩に。

個人的には奥武蔵屈指の聖地だと思っている。

それ故、林道が岩のすぐ脇を通っているのが、とても残念だ。

ここは緩やかな谷になっていて、里から道が延びている(た)はず。

林道はその道と天文岩を分断してしまった。

 

以前は蔓など絡まり、鬱蒼としていたが、今は整備され、クラックも埋められている。

ボルトも綺麗に抜かれ、さすがに、この状態でクライミングしようと思う人はいないだろう。

余談だが、最近クライマーと地主の協力のもと、

阿寺に新しくクライミングのための岩場が開拓されたとのこと。

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岩場といえば、天文岩から程なく、林道に面して西向きに岩場がある。

長い間、クライミングから離れているので、詳細は分からないが、

こちらは現在クライミング解禁されているのだろうか。

林道から5m程の高さに露出した岩場のピークがある。

 

そのピークから今朝の奥武蔵を眺望。

天覚山から子の権現へ続く尾根は、通称飯能アルプスと呼ばれている。

遥に大岳山、御前山など、お馴染み奥多摩の山々を望むものの、

残念ながら富士山は確認できなかった。

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広島に原爆が投下された日は、日差しの強い、とても暑い日だったという。

ちょうど、今朝のように晴れ渡った空から、ピカドンはやってきた。

広島の方角は、この写真の中央あたりだろうか。

メモリアルタイムにはまだ時間が早かったが、私は静かに黙祷した。

 

 

阿寺(長沢)の宗林禅寺は改築中だった。

以前、道路脇でヤギが飼われていた。

奥に見える山中に阿寺の獅子舞で知られる諏訪神社がある。

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阿寺で道を左に折れ、ここから林道阿寺線経由で国道299号線までダウンヒルだ。

奥武蔵はどこの峠道沿いにも、穏やかな里の暮らしが広がる。

虎秀川に寄り添った道沿いに朝の光がようやく届き始めた。

ルドベキアか、黄色い花はやはり夏にお似合いだ。

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武蔵野三十三観音霊場 三十番 福徳寺。 国重文の阿弥陀堂があるという。

ちなみに二十六番は我が家の菩提寺高麗山聖天院だ。

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虎秀川は、一級河川荒川水系(当然か)

すなわち、荒川の支流の入間川の支流の越辺川の支流の高麗川の支流だ。

川沿いには趣のある民家が点在する。

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林道阿寺線を虎秀経由で下山、やがて国道299号線に出た。

国道に出たとたん、眼前に広がるキョウチクトウ。我が家のものは赤が強いが、この花は上品な色合いをしている。

他にこれといった色彩の無いこの時期、青空に良く映える。いかにも夏の花だ。

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普段、自動車で走っていては、見かけてもなかなか停車できる場もなく、

ついやり過ごしてしまう、日常の光景。

もちろん、徒歩でも可能だが、自転車と徒歩では行動守備範囲を使い分けたい。

 

里や、路地を1人でウロウロしていると、場合によっては怪訝そうに見られることもある。

その点、自転車を転がしていると、何となく土地の警戒心も薄れるような気がする。

こちらも、1人じゃない、という安心感と心強さを自転車に抱く。

 

自転車は、すでに私の大切な相棒、同志なのだ。

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 日高市と隣り合わせの飯能市白子。

私の知るところでは、本来の文字は白虎だろう。

日高市清流(青龍)と対になる位置関係だ。

残る玄武、朱雀にちなむ地名が高麗周辺に残っているのかどうなのか、

おいおいと調べてみたい。

(どなたか、ご存じの方はいらっしゃいませんか?)

 

それにしても何と賑やかな踏切だろう。

西武池袋線

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 今朝は少し走っては写真を撮りの、ストップ&ゴーの繰り返しのため、

余計に走行時間がかかってしまった。

 

【宿谷から阿寺へ】
 自宅〜宿谷〜北向き地蔵〜天文岩〜阿寺〜虎秀〜東吾野〜白子〜横手〜清流〜自宅
 Date 2015/8/6
 Dist 28.3km
 Time 1:40.00
 Ave 16.9km/h
 Max 45.1km/h

 

 

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横手渓谷へ 消滅した渓谷美

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日没近くになって、夕涼みのポタリング

横手渓谷の日差しはとうになく、

はるか積乱雲だけが、残照に輝いていた。

 

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ここに遊歩道が完成したのは、2012年2月のこと。

blogs.yahoo.co.jp

 

それまで樹木(もしくは草原)で覆われていた地形を整え、
「埼玉県の水辺再生100プラン推進事業」

として、造ったものだ。残念ながら鋭角に折れ曲がった路面には美しさが感じらず、路肩にあえて山の採石を敷くあたり、そのセンスの程がうかがえる。

(この場合のセンスとはこういうことではないだろうか

www.amazon.co.jp

 

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遊歩道のできる前、上流側から見た写真。2002年の撮影。

川と、人の生活が一体化した山あいならではの風景が点在していた。

武幡横手神社と川は1本に繋がっていた。

 

遊歩道はそんな場所にこつ然と現れ、人々の生活や、神社(信仰)と川を遮断した。

 

その後、遊歩道は巾着田周辺に飛び火した。

そして、今秋、更に下流へと増殖を続けようとしている。

 

「埼玉県・川のまるごと再生プロジェクト」

 

という企画が進行中だ。

 

皆さんは、

「川のまるごと再生」

の文面を素直に読んで、どのようなイメージを想像するだろうか。

 

もし、その川が、渓流、渓谷だとしたら・・・

 

私のイメージでは、山林の保水力アップ、古い護岸を取り除き、自然環境の復元と信仰の復活、クルミやカツラ、ヤナギなど広葉樹、またはタブ、カシ、シイなど照葉樹の植林、水質の向上、生活排水の徹底除去、ホタルや、カジカガエルなど水棲動物の活性化、天然アユの遡上、ヤマセミの復活、モモンガ、ムササビ、ホンドリスなどの樹上性ほ乳類の呼び込み、河原への車乗り入れ禁止と人と河原を結ぶ細い道・・・そんなイメージを思い描く。

 

では、コンクリートで固めた遊歩道が、どのように「再生」につながるのだろうか?

私には、どう思考を巡らせても理解できない。

 

日高市は、横手地区から北平沢地区まで、高麗川を断続的に遊歩道で結ぶ計画だ。

 

いったい、何のために?

そしてまた、誰のために?

 

【 横手渓谷】
 Date 2015/8/5
 Dist 10.97km
 Time 38.25
 Ave 17.1km/h
 Max 45.6km/h

 

 

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高麗川を歩いた 子どもたちの適応力に目をみはる! 巾着田〜摩利支天

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何年ぶりかの「高麗川を歩く」プロジェクト。

今回は清流青空保育の会 ぽのぽのさんの主催で、

小中学生中心に、保育児の兄姉、保護者の方々総勢23名で歩いた。

 

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行動時間は昼食を含め、およそ5時間。

スタート地点は、巾着田管理事務所前(トイレあり)とし、

9時半に歩き始めた。

ここから、12時を到達点のめやすに上流へ進む。

 

当初のもくろみでは、高麗橋を越え、横手渓谷付近までたどり着けるものと踏んでいたが、いざ歩き始めてみると、こどもたちは各々水遊びに熱中し、なかなか前に進まない。

 

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結局、摩利支天淵までたどり着くのがやっとだった。

ここまでスタート地点からおよそ900メートル。

 

しかし、この摩利支天淵はS字に蛇行した高麗川の中でもとても美しい地点。

淵は深く、飛び込みに適した岩場があり、恰好のジャンプスポットとなっている。

 

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初めは恐る恐る飛び込んでいた子どもたちだが、次第に慣れ、より高い位置から、あるいは、頭から飛び込む子もいたりと、その適応力の高さは目をみはるものがある。

 

摩利支天淵でたっぷり時間を取り、昼食。

食事もそこそこに、直ぐに遊び始める子どもたち。

名残惜しみながらも、13時出発。

帰路は元来た川筋を下って行き、巾着田管理事務所14時半帰着した。

 

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往復とも川を辿った訳だが、上流へ向かうのと、下るのとでは、まったく水の感触も違い、子どもたちも朝の手探り状態から、すっかり川に慣れ、帰路は歩くと言うよりも、泳ぎ下るという様子。少しでも長く水に浸っていたい。そんな子どもたちの思いがひしひしと伝わってくる。

 

 今回の経路 往復1,800m 標高差およそ2m

 

 たった半日の川歩きだったが、様々な変化に富んだ川の様相にも順応。泳げなかった子、潜れなかった子、顔をつけられなかった子など、色々だったが、短い体験を通し、遊びながらそれらを自然に克服、見違えるような成長ぶりだった。

 

今日の体験は子どもたちにとって大きな自信となったことだろう。

それは各々の表情に表れている。

 

今回の参加者は、地元・市内の子は数名で、大半が市外から参加した子どもたち。

普段川遊び等には馴染みの少ない子も多かった。にも関わらず、皆の川への適応力・順応性そのものには顕著な差は感じられない。

(スタートラインがそれぞれ違うため、できることはそれぞれ違いはある)

 

子どもたちは、遊びの機会と場さえあれば、その場に俊次に適応、全てを遊びの対象として、次々と新しい遊びを見つけ出し、飽きることなく全力で没頭する素晴らしい力を持っている。無限の可能性とはそういうものだろう。

それは、都市部の子どもたちとて同じなのだ。けしてゲームばかりが遊びではないことは、子どもたちが一番良く知っているのではないだろうか。

 

必要なのは、機会と場。

 

地元の子でさえ、積極的に川遊びする子は減っている。

その原因は様々あるだろうが、子どもたちのポテンシャルは本来、計り知れないものがあるということを、おとなたちは忘れてはいけないだろう。

 

体験として学んだことが、何れ経験として生かされる。

人は体験するためにこの世界に生まれてきたという。

川は、体験と学びの場として、大きな可能性を持っている。

 

今回の川歩きを通して、私自身、改めて水(淡水)の素晴らしさ、

子どもたちの成長と可能性を思い知ることとなった。

これからも機会をみては、積極的に子どもたちを川や山へ誘って行きたいと思う。

 

■川歩きの基本スタンス

  1. 普段着で川へ入る(長ズボン)

  2. 靴はスニーカーのような活動しやすいもの(サンダルは×)

  3. ザックの中の着替え、弁当等は濡れても良いようにしっかり防水

  4. 歩行は自分の技量と感覚で、川幅いっぱいの中から自己選択

  5. 年少者には積極的に力を貸し、皆で切り抜ける

  6. トップを決め、その者より前には出ない

  7. 歩け歩けの行軍では無く、水と戯れながらのスローな関係

  8. 自然をむやみに荒らさない

 

■川歩きのコンセプ

  1. 水に慣れ親しみ、水の素晴らしさ、心地よさを知る

  1. 水流を体感することで、川の「流れ」、水の「怖さ」というものを知る

  2. 泳ぎの体験。着衣のままで泳ぐことを経験する

  3. 有事の際に着の身着のまま、躊躇無く水に飛び込めるような体験の場

  4. いざというときは、水の中でも走って逃げる俊敏さの体験

  5. 川幅いっぱいの選択肢から、自己で道を決める・・・すなわち選択・決断意識の養成

  6. 歩き通した達成感を味わい、生きる力と養う

  7. 人間力、自然対応力の向上を狙う

 

■今回実行できたプログラム

  1. 浅瀬を使い、1人づつ水面を走る

  2. 着衣のままで水面に飛び込む

  3. 着衣のまま泳ぐ

  4. ザックを浮き輪代わりに水面に浮かぶ

  5. 水流に逆らい上流へ向かって泳ぐことで流れを体感

  6. 川釣り(あんま釣り)のレクチャー

  7. 水切り遊び

 

 

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高麗川 川のまるごと再生プロジェクト 日高市の場合

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埼玉県西部を流れる高麗川・高岡橋上流。この写真画面向かって左側の林沿いに、大規模な遊歩道が造られようとしている。高麗川は流れの緩やかな場所が多く、その気にさえなれば、遊歩道など無くとも、いくらでも歩けるのだ。(2007年撮影)

 

このプロジェクトは埼玉県の事業として、平成24年より県内各地で着手。

「川のまるごと再生プロジェクト」が始動 - 埼玉県

 

私の暮らす日高市はそのプロジェクトの呼びかけに対し、エントリー、

プレゼンテーションが通り、既にヒガンバナで有名な巾着田周辺は事業が進んでいる。

そしてこの秋から、巾着田下流域、

天神橋から清流橋、高岡橋を結ぶ遊歩道を川沿いに造るという。

同時にさらに下流への計画も進められている。

 

しかし、それらの計画は一部の人を除き、多くの市民にとっては寝耳に水だ。

県の情報公開を見ても、その詳細はまったく分からない。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a1008/kawanosaisei/documents/554033_1.pdf

特に、清流橋から高岡橋にかけては、お藏淵をはさみ、両岸が懸崖もしくは竹林・樹林混交帯となっており、歩道を造るにはそれら樹林や岸壁、露出した岩等を切り崩し、あるいは平し、埋め立て、護岸することが必要だろう。

 

そんな大規模な工事にも関わらず、

市民の多くは着工目前に迫るまで何も知らされていないという事実。

一市民として、プロジェクトの進め方にみられる不透明さに対し、

どうにも納得行かないでいる。

 

blogs.yahoo.co.jp

 

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なお、2015年8月3日現在、日高市webサイトから今回の遊歩道に関する情報ページを見つけることはできなかった。

www.city.hidaka.lg.jp

 

 

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写真に向かって左(右岸)の林は既に無く、住宅地となっている。

今回は右岸の河原と住宅地の間に遊歩道が計画されている。(2002年撮影)

 

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 川沿いのこのような立派なケヤキの主幹も既に切られ・・・(2009年撮影)

その伐採された巨樹の根元を遊歩道は通るらしい。

いったい、何のための遊歩道なのか?

はなはだ疑問が残るばかりだ。

 

周辺は二次林、屋敷林で覆われている。

その樹木に覆われた美しき光景を、

あえて伐採し、コンクリートむき出しの護岸を露わにしようとしているらしい。

その結果、景観が良くなったと感じる人は少ないのではないだろうか。

大半の近隣住民は、その姿に力を落とすに違いない。

 

 

奥武蔵・高麗郷を流れる高麗川は、写真家・嶋田忠さん渾身の名作、

写真集「カワセミー清流に翔ぶ」撮影地として知られる。

中でも高岡橋から清流橋にかけての一区間での撮影が内容の多くを占めている。

 

写真集の扉を開くと飛び込んでくる初めの一行

 

高麗川に初雪が舞った」

 

その土地に生まれ育った者として、

これほど心揺さぶられる文字に出会ったことはそれまで無かった。

カワセミ―清流に翔ぶ

カワセミ―清流に翔ぶ

 

 

 この写真集がきっかけとなり、

日高市(当時は日高町)では嶋田さんの講演会や写真展が開催され、

後に写真集に収録されたオリジナルプリントの寄贈までされている。

さらに、日高市ではこれをきっかけに、清流とカワセミを積極的にアピール。

日高市の鳥としてシンボル化されている。

 

今回、計画されている遊歩道には、この写真集に掲載されている撮影の多くのシーン、飛翔、ダイビング、ホバリング等の撮影ポイントとなった場所が含まれている。

果たして日高市はそのことをご理解しているのだろうか。

 

今、日高市は市のシンボルとなっているカワセミの象徴的な場所を、

清流復活の名の下に、自らの手で消滅させようとしている。

 

※参考として、以下にも関連と思われるページをリンクします。

 

www.city.sakado.lg.jp

 

高麗川ふるさとの会 こまがわニュース

 

www.njss.info

 

kcv-net.easymyweb.jp

 

 

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